発車前準備 愛知県の場合は試験時にはエンジンがスタートした状態から始めているようです。
1.シートの前後位置と背もたれの調節をする。
2.ハンドル、ペダルの遊びを確認する。
3.ルームミラーの調整をする。(仮に調整の必要がなくても、必ず調整をする動作をする)
4.サイドミラーの見え方を確認する。(必要に応じて調整)
5.シートベルトを装着する。
発車
1.乗降扉を目視して扉を閉じる
2.「発車します」と試験官に一声かける。
3.「ルームミラー→左サイドミラー→左後方目視→ルームミラー→右サイドミラー→右後方目視」の順で安全確認をする。(この確認を六点確認という)
4.発進合図(右ウインカー)を出す。
5.ギアを2速に入れる。
6.サイドブレーキを解除する。
7.「ルームミラー→右サイドミラー→右後方目視」の順で安全確認(この確認を三点確認という)をして発車
加速
1.直線は、どんなに距離が短くてもどんどんシフトアップをして加速をする。(50km/hで5速を目安にする)
2.カーブの出口でも、ハンドルを戻し始めるときからアクセルを踏んで加速をしていく。
ポイント
・ハンドル操作をしているときに、シフトアップをしてはいけない。
・シフトアップは、原則として直進時に行う。ただしカーブで、ハンドル固定している場合はチェンジが出来る。
停止(一時停止)
1.バスが停止する寸前(25km/h以下)になったらクラッチを踏む。
2.停止したらブレーキを強く踏む。(停止中はずっと踏んでおく)
3.ギアを2速にして発進に備える。
ポイント
・停止するまで、シフトレバーに手を持っていかない。
・25km/h以上でクラッチを切ったまま走行すると、惰力走行で減点されるので要注意。
・停止後必要がなければ、すぐに発進する。(いつまでも止まっていない)
・一時停止などでは、停止線を越えないように注意する。
減速
・試験官(乗客)にショックを与えるようなブレーキのかけ方は禁物。
・コース試験中に少しでもショックを与えると、試験官が大きなリアクションをして受験者の動揺を誘うらしい、ので注意しましょう。
発進
1.6点確認。
2.3点確認。
3.クラッチをつなげて発進。
ポイント
・発進するときは、どんなときでも(切り返し後の発進などでも)必ずこの手順を忘れない。
・常に乗客を乗せているのが想定で、発進する時席を立っていないかを確認する必要がある。
・信号などで停車して、青になってから6点確認をすると、時間がかかりすぎ、発進手惑いを取られる場合があるので、横の信号を見て、自分の信号が青になる少し前(横の信号が黄色から赤に変わるくらい)からしっかり確認を始めると青になったとき直ぐに発進出来る。もし時間が余ればもう一度確認する。
後退
1.停止後6点確認。窓を開けて、窓から後方を目視。
2.バックギアに入れる。
3.再度6点確認。
4.サイドミラーを見たり後方を直接目視しながら後退をする。
ポイント
・後退するときは、1点を集中して見続けるのではなく、常に周囲の安全に気を配って目を向ける。
・後退の際の安全確認は、し過ぎてもし過ぎることはないので、十分に行う。
一般走行(直線路→カーブ)
1.確認したらすみやかに加速をする。
2.カーブの手前では減速をする。(カーブ途中でのブレーキは厳禁)
ポイント
・メリハリのある運転を意識する。
・カーブでは後輪がセンターラインを踏まないように注意する。
・つねに、道路の左端に沿って走る
・横Gを極力減らす。
交差点を通過するとき(直進するとき)
1.交差道路の右と左の安全を確かめる。
2.優先道路や幅員の広い交差道路に入るときは、徐行する。(必要がなければ止まらない)
3.交差道路を左方から交差点に入ろうとする車や、優先道路や幅員の広い交差道路から交差点に入ろうとする車には、進路をゆずる。
信号のある交差点を通過するとき(直進するとき)
1.青信号の先頭で交差道路に入るときは、交差道路の右と左を確かめる。
2.交差点の間近で黄色信号になったため、停止するには急ブレーキとなるおそれがあるとき以外は止まることなく、注意して交差点を通り抜ける。(必要の無い停車は減点)このときはいつも以上に左右の確認は必要
進路変更
1.3点確認をする。
2.ウインカーを出す。
3.3点確認をする。
4.進路変更をする。
5.ウインカーを戻す(曲がる交差点から30m以上ある場合)
右折
1.交差点の30m手前の地点までに右折のための進路変更を終了させる。このとき、センターラインに寄る。
2.交差点に達する寸前までに、徐行速度(約10km/h以下)に減速をし、ギアを2速または3速にする。
3.左右、前方の安全確認をする。
4.右3点確認をして右折を始める。
5.左前輪が交差点の中心(標示があるときは、標示に沿わせる)を通るようにバスを進める。
6.バスの左前を右折しようとする道路の縁石に沿わせるつもりで右折をする。
7.右折終了後、加速をする。
ポイント
・センターラインを踏まないよう注意
・右折の最中でも、ハンドルを固定さえしていれば(ハンドル操作をしていなければ)シフトアップをしてもよい。右折をし終わってからのシフトアップでは、加速不良を指摘される可能性があるので、右折の最中に3速に入れるのがよい。
・路上コースでは、交差点右側の右折車輌が飛び出して停車していて、予定ライン通り行かないことが多々有るので注意
左折
1.交差点の30m手前の地点までに左折のための進路変更を終了させる。このとき、縁石から50cm以内に寄っていることが必要。
2.交差点に達する寸前までに、減速(シフトダウン)する。
3.左右、前方の安全確認をする。
4.左3点確認をして左折を始める。左後方目視は、巻き込み確認を兼ねているので、特に確実に行う。ハンドルの切り始めは、右折と同じ。
5.左後輪が交差点の角から離れないように左サイドミラーで十分に確認をしながら、バスを進める。
6.左折終了後、加速をする。
バス停へ停車(路上試験での路端停車、実際はバス停ではなく標識などの目印)
1.30m手前で左合図を出して十分な減速をする。
2.目標物に乗降扉をあわせて停止(ドアばかり注視しないよう気をつける)
3.ハザードランプ点灯
4.ニュートラルに入れサイドブレーキを引く、停車中絶対にブレーキから足を離さない。
全体的に
1.加速するところは速やかに加速し、減速するところも速やかにし、走行にメリハリをつける。
2.確認のし過ぎで、もたつき運転ととられるケースが多いので、速やかに確実に確認をする。
3.狭い道路や道路工事をしている様な道路では、制限速度で走っても危険運転とみなされる場合がある。
4.木の枝などが接近している所は、枝からの離隔をきちんと取る。
5.試験官(乗客)が安心して乗車できるような運転に心がける。