いくら練習所に通い練習を積んでも、試験時に緊張して真っ白になってしまうこともあるでしょう。
全長6kmの長丁場の試験で集中力が途中で途切れてしまい、ひとつでもミスが出れば不合格となります。
ましてや、路上においては駐車車輌、歩行者の路上横断、飛び出し等予想外のハプニングが必ずあります。
それに動揺しないためには普段の運転でトレーニングしておいた方が良いでしょう。
ここで、試験を想定したイメージトレーニングのポイントを思いつくまままとめてみました。
乗用車でも出来るイメージトレーニング
出来ればミッションの車がよいのですが、オートマティックの車でも良いと思います。
基本的には試験を想定して、運転しいつもの悪い癖を無意識の内に無くすということになります。
乗車 この順番で毎回乗車するたびに出来るように癖をつけておく
1.シートの前後位置と背もたれの調節をする。
2.ハンドル、ペダル、シフトレバーの遊び確認
3.ルームミラーの調整の確認をする。(調整の必要がなくても動作をする)
4.サイドミラーの見え方を確認する。
5.シートベルトを装着する。
発車 乗客を乗せた営業運転をしていることを強く意識する。
1.乗降扉を目視して扉を閉じる 試験でドアを閉め忘れると失格になるので必ず自分の車でもイメージをつける
2.「発車します」と試験官に一声かける。
3.「ルームミラー→左サイドミラー→左後方目視→ルームミラー→右サイドミラー→右後方目視」の順で安全確認をする。(この確認を六点確認という)特に乗客が席についているかの確認をするように心がける。
4.発進合図(右ウインカー)を出す。
5.ギアを2速に入れる。
6.サイドブレーキを解除する。
7.「ルームミラー→右サイドミラー→右後方目視」の順で安全確認(この確認を三点確認という)
車線変更
1.ウインカーを出す前の確認と進路変更前の確認は忘れない。
2.進路変更後合図を解除するのを忘れない
減速
常に乗客を乗せた大型バスを運転しているつもりで早めにソフトにブレーキをふむ練習をしておく。
惰性運転の癖があれば直しておく
後退
6点確認しバックギアに入れ再度6点確認、サイドミラーを見たり後方を直接目視しながら後退をする。
この時も乗客を乗せた大型バスをイメージする。
直線走行
メリハリのある運転を意識する
確認したらすみやかに加速をする
速度計を読む癖をつけ、常に速度超過にならないか確認する。
速度感覚(今何kmで走行しているか)を完璧に身に付けておく。
路上では下り坂も多いので速度超過しやすい。実際これで失格となる人多数
カーブ
常にバスの重量を思い浮かべカーブの手前で早めに、十分な減速をする。
バスの長さを意識し後輪がセンターラインをこえていないか注意する。
交差点を通過するとき(直進するとき)
交差道路の右と左の安全を確かめる。
横断歩道
停車車輌に注意
早めに確認する癖をつける。
路上試験場所の横断歩道の有る場所を覚え、うっかり見落とすことのないように注意する。
歩行者が渡ろうとしているのか、そこに立っているだけかの見極めも大事、駆け込み横断もたまにあるので注意。
信号のある交差点を通過するとき(直進するとき)
1.青信号の先頭で交差道路に入るときは、交差道路の右と左を確かめる。
2.交差点の間近で黄色信号になったため、停止するには急ブレーキとなるおそれがあるとき以外は止まることなく、注意して交差点を通り抜ける。このみきわめが非常に難しいところ、乗用車と大型バスでは大きなちがいがあるはず。常に大型バスの場合は通過できたか、自問自答して、感覚を磨いておく。路上試験場所の信号のサイクルを知っておく事も重要
右折
交差点30m手前までに右折のための進路変更を終了させ、センターラインに寄ることがいつも確実にできているか。歩行者の動きを早めに捕らえることができているか。
交差点の中心の表示にバスの左前輪を合せて通過できるように意識しておく。
左右、前方の安全確認と右3点確認がしっかり出来ているか。
進入方向の対向車の停車車輌の状況を、こちらがバスと想定して常に読み取るようにする。
左折
右折と同様のポイント
左右、前方の安全確認と左3点確認がしっかり出来ているか。
左後輪が交差点の角から離れないように左サイドミラーで十分に確認をしながら、バスをすすめるイメージをする。
バス停へ停車、発車 以下をイメージ
1.30m手前で左合図を出して減速をする。
2.目標物に乗降扉をあわせて停止
3.ハザードランプ点灯
4.ニュートラルに入れサイドブレーキを引く
5.6点確認
6.ハザードランプ消灯、右合図
7.サイドブレーキ解除、チェンジ2速
8.右3点確認後発進
全体的に
1.道路の状況をできるだけ早く読み取る
2.加速するところは速やかに加速し、減速するところも速やかにし、走行にメリハリをつける。
3.もたつき運転をしていないか想定、チェック
4.試験官(乗客)が安心して乗車できるようなイメージを植え付ける。
5.試験時の緊張感を思い浮かべてみる。
路上試験コースを自分の車で何度も走り、道路の特徴をつかむ。
実際にコースを受験の想定で走行して見ると、完璧に走ることがいかに難しいかわかります。