中型一種 The CaSO4さん 愛知平針 2010年10月取得
仮免 試験1回 練習5時間 本免 試験1回 練習5時間
普通免許(新制度)歴 1 年にも満たない状態でけん引免許を取得してから早 1 年。
大学のとある活動にて,旧制度の普通免許を持った先輩が引退したことにより新たな中型トラック運転手が必要という話が出ました。
それまでは直接大型を考えていましたが,免許資格(普通免許歴)をギリギリクリアしたところでひとまず中型一種免許にチャレンジすることが決定しました。
〜仮免〜
練習所で計 5 回練習を行いました。
車両はいすゞフォワード、日野レンジャーがありますが、大きさや取り回しに関しては違いは気にする必要無し。
主な相違点は、シフトパターンとブレーキ(ペダル)です。
フォワードのシフトパターンは、左上 R、左下ローから順に 6 速まであり、N は 4, 5 速の間にあるタイプ。
一方レンジャーは左下バック、その右上から 1〜6 速が普通乗用車のように並び、3、4 速の間に N があるタイプ(けん引車に同じ)です。
ブレーキペダルは、前者が一般的なオルガン式、後者は普通車ライクな吊り下げ式。
けん引車でエアブレーキ経験があったにも関わらず、日野レンジャーのブレーキはかなり扱いにくかった印象です。
エアブレーキのくせに踏み心地は普通車です(変な反力が持たせてある)。
しかし当然効き具合は普通車とは違っていて、細かなコントロールは最後までなかなか上手くできませんでした。
普通車ではダメと言われた覚えがありますが、踵を床に付けて操作すると少しは楽になると思います。
一方フォワードのブレーキは素直なフィーリングで、コントロールしやすかったです。
レンジャーに当たった時は、フォワードの時より早め早めにブレーキを踏むよう心がけると良いと思います。
次に、各課題でのポイントを挙げます。
坂道発進…頂上手前で次の右左折に向けてウインカー、頂上で 2 速にシフトアップして良いとのことでした。
クランク…左折進入、しっかり左に寄せてから入ります。キャブ右前が右側縁石の上をかすめる程度。
その後は、曲がっていく先の道路を横に見て真ん中過ぎあたりでハンドルフルロック。
最後の一時停止もクランク同様、コースに関係なく右に寄せて止まります。脱出の仕方も一緒です。
隘路…手前でハザードを焚きます。ハンドルを切るタイミングはクランクと同じで、枠を横に見て真ん中過ぎあたりでフルロックで行けると思います。
路端停車…リヤオーバーハングを気にしすぎて左ミラーを当てないようにします。
試験は 1 回目,B コースにて 70 点合格できました。(ちなみに C コースはほとんど出ないようです。)
直線で 60km/h
近く出してしまったり、路端停車完了後に試験官から
「これ、もっと寄せれるぞ。それから,最後右に少し逃げたせいで、縁石に対して少し斜めになっとる。ミラー見れば分かると思うけどな。」
と言動補助?がありましたが、何故かそのまま「次行って良いよ。」と…。
それで少し焦ったのか、発着ホームに右折するための車線変更を他のコースと間違えてかなり手前で行ってしまいました(笑)
講評ではその車線変更の件と、直線が速すぎたこと、シフトダウンで少しギヤを鳴らしてしまったことなどについて触れられました。
最後の車線変更は横断歩道を過ぎた辺りが良い、ちゃんとスピードメーターを見る、
ギヤは入りにくいかもしれないが、しっかり速度を落とせば入る。
惰力走行になってしまうのが一番いけないといった内容でした。
〜本免〜
仮免合格の次の日から,早速練習を始めました。規定回数通り計 5 回の練習を行いました。
まず路上コースです。大型一種と同じなため、そちらの取得体験談に要注意ポイントが挙げられていますが、一応こちらにも書いておきます。
A コース
下原交差点左折後,法定速度 60km/h での走行になります。
石薬師交差点を通過後の歩道橋をくぐったあたりで第 2 車線へ。
島田東交差点は初め構造が分かりにくく思われるかも知れませんが,そのまま第 2 車線を維持,
次の信号を越えてから右に進路変更し右折レーンに入ります。
天白橋東交差点は右折車(とそれに引っかかる直進車)が多く,車列が天白橋手前まで延びていることがあります。
したがって,早めに第 2 車線へ入っておく必要があります。
混雑状況にもよりますが,天白スポーツセンター南交差点を過ぎたら車線変更しても良いようです。
そして右折時は右後方から来る自転車に要注意です。下り坂になっているため結構な速度で突っ込んできます。
B コース
R153 のヤマダ電機のあたりの鋭角左折ですが,初めは道路のゼブラに沿って,
ゼブラの後は中央線に車体右前を持って行くような感じで曲がれば割と楽に通過できます。
ここを大型一種車両も通過すると思うと若干驚きです…(まぁ全体的にですが)。
C コース
開始早々路端から右折レーンまでの車線変更が必要となりますが,
後ろの信号が変わって全く後続車が無くなるタイミングがありますので,それまで無理をせず大人しく待ちます。
右折時はゼブラに要注意です。交差点中央のダイヤの矢印を左前輪でなぞっていけば大丈夫です。
平針西口交差点通過時,道なりに直進のように見えますが左合図が必要です。
R153 植田中北交差点での左折では曲がる先の道幅がやや狭く,隅切りに沿って左折しようとすると後半左後輪を引っかけますので要注意です。
右折車の停車位置によっては大回り気味に曲がらなければならないこともあるかと思います。
植田中北交差点左折後しばらくすると割ときつめの長い下り坂がありますので,排気ブレーキを使って速度を調整すると良いです
(フットブレーキの扱いが難しいレンジャーの場合は特に)。
天白スポーツセンター南交差点は左折で左に寄せることになりますが,街路樹が車道側にせり出している部分があります。
気付かずに左に寄せていくと当たります。気を付けましょう。
場内コースについては、方向変換(左右とも)はかなりイージーと思います。
後方間隔も、まだ余裕があるうちは頭を上下左右に振りながら見てみると何となく分かります。
感覚的な話なのでかなり漠然としててすみません…笑
ミラーが一番前のポールのところまで来る辺りだとか S 教官が言っていたような気がします。
深視力に不安がある方は練習で確認されると良いと思います。
縦列は割と難しく,これはやってみるしかないと思います。
ミラーで後輪が見えるとやりやすいのですが,実際あまり見えません。
一応、バックし始めてからハンドルを左フルロック、
そこから戻すタイミングは“右ミラーに後方のポールが全て映った時”で間違いなさそうです(普通車の教習で習ったのと同じ)。
それ以外は大した目印もなく(後方間隔含め)、ある程度練習量が必要な課題のような気がします。
S 教官曰く、場内課題はヤマを張れないとのことでした。
本免試験
そもそも中型一種は受験者が少なく、17 番窓口で受験申請した際“試験日時指定枠無し”と言われてしまい(笑),
自分の希望日時に枠を作って試験を行ってもらえることになりました(ラッキー)。
試験当日、やはり受験者は自分のみ。場内は A コースで,楽にクリアし路上へ行くことになりました。
C コースです。
自覚のあったミスとしては、 クラッチのつなぎが 1
回だけ荒くなり車体がガクッと揺れたこと、
R153 合流後張り切って加速しすぎて 65km/h
程度出してしまったこと、
天白スポーツセンター南交差点手前で街路樹と左ミラーがやや近かったこと。
それ以外は割と良い感じで走行できました。
心配していた路駐も、一度はすぐ横を最徐行で通過、
もう一度は道幅が広かったので合図を出し離隔を取って追い越しといった具合で上手くやり過ごせました。
これは行けたかな、と思いつつ技能試験官の講評を聞きます。
試「はい,お疲れ様。じゃあ,気になったところをひとつ。」
「はい。(ひとつという言葉にテンション上がり気味)」
試「天白スポーツセンター交差点左折したよね、あの手前に桜の木が道路側に出っ張っとるところがあったでしょ。ミラー当たりそうだったよ。」
「あ、はい………。一応近いなって気付いてはいたんですがそんなにでしたか…?(一気に落ち込む)」
試「うん,ヒヤっとした。ブレーキ踏もうかと思ったもん。右側の車線に車いなかったんだから、ちょっと右にハンドル切るだけで大分違うからね。」
「はい…、分かりました。(失望)」
試「それから、302
号で坂道になってるところがあったよね、あそこで少し下がったよね。」
「あ〜…、はい。(実はあまり記憶にない)」
試「それで、クラッチスっとつないでガクンって揺れた。あれだと荷崩れしちゃう。」
「そうですよね。これから気を付けます。」
試「あとは、ブレーキがきついところがあった。302
号から左折するところ、5 速から 3 速に落としたのかな。3 速にはちょっとスピードが速くて,エンジンブレーキがきつかった。」
「…はい。(ダブル踏んでまで落とす必要無かった…)」
試「それから、もうちょっと勢いよく加速してほしい。2
速で引っ張ることはないけど、3 速でもうちょっと引っ張るようにして…(中略)、4
速でグゥーっと加速してるけど、それまではどうしてももたついちゃってるから。交通の流れを乱しちゃいかんからね。」
「(まだあるのかよ…と思いつつ,)分かりました。」
試「あとね,曲がる時の寄せかな。」
「寄せれてないところありましたか?(練習では言われたことがなかったので若干焦り気味)」
試「うん、あった、こういう車だから、普通に真ん中走ってれば左右にそんなに余裕はないんだけど,ハンドルを少し傾けるだけでも違うから。そういう意識を持ってほしい。」
「はい,分かりました。」
試「じゃあ,お疲れ様。発表は 1 時かな。待っててね。」
「ありがとうございました。」
といった具合で,かなり危険な桜の木から始まり色々と指摘事項があったため,
減点超過の不合格を覚悟しつつ応援に来てくれた友人と試験場前のインドカレー店で昼食を取り時間をつぶします。
いよいよ合格発表…,やはり緊張して心拍数が上がってくるのを感じます。
結果はなんと,合格。
大勢の普通一種学科試験受験者が電光掲示板を見つめる中だったので、若干遠慮気味に「よっしゃー!」と、喜びを小さく爆発させました笑
点数は 75 点でした。あれだけ言われた割に…ですね。
〜取得時講習等(おまけ)〜
かなり予約が取りにくいと平針の職員が言っていましたが,幸い自宅から 40 分程度の車校で 2
週間後の予約が取れました。
合計 4 時限の講習です。
1
時限目は所内にて,まずは片方空荷、片方 3t 積載の同車種(旧型レンジャー)のトラック 2 台を乗り比べました。加速が全然違います。次は高速コーナリング体験。3
つの日本酒ケースを荷台の前寄り、真ん中、後ろ寄りに置いてやや速めのスピードでコーナーを曲がり、日本酒ケースの動きからどの部分が遠心力の影響を受けやすいかを確認しました。
2 時限目は路上。教官の指示通りにコースを走るだけです。路上は割と新しい UD コンドルでかなり快適でした。
3 時限目は座学。免許制度や交通事故の発生状況等についての解説。運転の心得的な話などなど。
4
時限目はシミュレータ。急ブレーキでの制動距離(積載量による違い)、夜間や悪条件下での運転といった内容でした。
講習が終わると修了証が発行されます。これを持って平針に行き、ようやく免許証をもらいます。
免許証交付は平日のみ。11
時過ぎ頃から車校卒の学科試験合格者が交付手続きに入るため、それよりも前に行くとすぐ発行してもらえます。
これで中型普通け引の文字が免許証に刻まれました。ここまで来ると大型が欲しくなってしまいますね笑
来年また,挑戦できたら良いなと思っています。
中型一種の情報が殆ど無く張り切って書いてみましたが,かなりの長文になってしまいました^^;
この体験談が今後の受験者の方々のお役に立てることを祈っております。
貴重な中型一種の寄稿ありがとうございました。
仮免あり、路上あり、取得時講習ありで中型免許もお金が大変ですね。
車両の写真もありがとうございました。
中型1種は日野とイスズの両方になってしまったわけですか。
シフトが違うので混乱しますね。
かつて、自分が大型を取った時もそうでした。
日野に混ざってイスズが一台、当たって欲しくない車両でした。