読者の取得記録

 

大型2種  アオミズさん(石川県) 2011年1月取得  練習8時間 技能1回


大型二種取得記(石川県運転免許センター・蚊爪 カガツメ)

こんにちは、石川県のアオミズです。いつも楽しく拝見させて頂いております。
この度、石川県運転免許センター(蚊爪・カガツメ)にて大型二種を取得致しましたので取得記を書かせて頂きます。

H22/4に普通二種(AT)合格した後、残りは中二・大二・けん引二の3免種となりました。
できれば、中型二種も埋めようと揺らいだのですが、隣接の研修所の方曰く、
「ここの中型バスは異常に乗りにくいから止めとけ。
大型バスの方が簡単」と言われ、「どうせ虫食いやし・・・」と自分を納得させ、大型二種挑戦を決めました。
その後、平日の休みがなかなか取れない状態が続き、H23/1にようやく取得の為に動き出しました。
自分での目標は、練習10時間&試験3回での合格、としました。
石川県の練習所はとても安価で、大型二種1時間(50分)5,800円です。
よって目標金額は練習58,000円・試験23,100円としました。


H23年1月9日 練習2時間
ついに念願のバスを運転する時がやってきました。
今後、バスの運転手になる予定の無い私にとっては、もう二度と運転することは無いかもしれません。
中型限定解除・大特一種・大特二種・大型一種・普通二種と
この一年間研修所にはちょくちょく来ており、指導員の方とは顔なじみです。
「ついにバスか?アオミズさんならすぐやわいね」と簡単に言ってくれますが、
大型一種を9ヶ月前に試験場で取得したとはいえ、普段は軽四とバイクしか乗らないペーパー大型ドライバー!
しかも今回は免許の最高峰である大型二種です。正直自身はありません。
とか思っている間に、早速乗車指示。車体前後の確認&乗車時の前後確認をして、いざ初運転席へ。
バッテリースイッチの説明を受けてからエンジン始動。
そして、バスの安全確認の説明です。
取得記などを拝見しても、各県で若干の差がある様ですが、石川県の場合は5点確認でよい様です。
また、乗客の確認はルームミラーのみでOKです。
ですので、他の免種と違うのは一旦車体が停止後の発進においてルームミラーの確認のみで良いそうです。

さていよいよ2速に入れて発進します。
・・・意外に普通(笑)ギアも入れ間違えることは無い感じです。まずは外周右周りから。
最初バスの前輪位置の感覚がわかりませんでしたが次第に慣れて来ました。
そして左周り・交差点通過をこなしましたが、最初こそ大回りしてしまいましたが、
徐々にサマになってきました。そして2時間目は坂道・踏み切り・S字・クランクをこなしました。
が、やはり所詮素人です。クランクがどうにもダメです。
指導員の方曰く、「ま、本番では無いから・・・」私もついつい、「ま、いっか」(ダメやろ)
そんな感じで、バス初日は終り。感想は「楽しー!!」


1月15日 練習2時間
さて、バス2日目です。いきなりその日の指導員の方が、
先週の指導員の方に「アオミズさん、路上行っていいやろ?」「いいよー」(まだダメやって!)
私「まだ無理です。1時間目は中走りましょー」
指導員「そうか?じゃ、次の時間に外でるか?」
私「それでお願いします。」

ということで、コース内を暫く走ってから、試験科目である鋭角です。
最初助言無しでトライ!・・・・全然無理↓
そしてアドバイスつきでやってみると、・・・意外に簡単。
というのもミラーで前輪は見えますし、後輪も路端灯を目印になんとかわかります。
鋭角だけで言えば、ミラーで見えない普通二種の方が遥かに難しい様な気が・・・
また、私はこの時点で鋭角脱出は切り返し2回でやることに決めました。
最初のバックでハンドルを切らずに真っ直ぐにバックすることにし、脱出時後輪の内側縁石接触を防ぐことにしました。
鋭角は外を回るのが基本ですし、外なら切り返しでなんとかなります。
しかし、内に入ってしまうとどうしようも無くなります。
指導員の方も「2回で行けばいいよ。2回で行けない人いないよ」とのことでしたので。

次に、方向変換をしました。
左も右も大型一種の感じとよく似ておりましたので、なんとなくではありますがこなせたようです。
また後方感覚50pですが、みぞれ混じりの天候のため良くわかりません。
まあ、深視力は悪い方ではないので、あまり心配もしなかったのですが。

更に、縦列駐車をしました。
私の住む石川県金沢市は地方ですので、日常でもほとんど縦列駐車の必要がありません。
普通車でもあまりやって無いのですから、ましてや大型バスではさっぱりです。
本の通りにやってはみましたが全く寄せきれませんでした。
自分では、「まだまだ練習の時間はある」と言い訳をしつつ、本日1時間目終了です。

2時間目はついに路上です。
普段は軽とバイクしか乗らない自分にとってはとっても非日常的な時間です。
おそるおそるに路上出発・・・意外に乗れる(笑)
交差点も指導を受けながら回っていくうちになんとかなる様に曲がれます。
しかし、動き出す前のルームミラー確認だけは習慣になっておらずにツイツイ忘れがち。
また、電柱での扉合わせを何回かやりましたが、3回に1回程度しか合いません。
石川県の場合は目視禁止ですのでミラーのみで行います。ですので車体との距離が違うと
見え方も大きく違ってくるのです。「1・2・3・4」と数えた方がいいかな?・・・
指導員曰く「慣れだよ」 そりゃそうだ(笑)


1月22日 練習2時間
さて、バス3日目です。
50分の練習内容は最初の15分で場内課題、35分で路上を走ります。
場内の鋭角と方向変換はなんとなく行けそうな気がします。
しかし、問題はやはり縦列駐車。
なんとなく出来てるので指導員も「問題無し」と言ってくれるのですが、当の本人は本番で出来る自信無し。
(ぜひ方向変換でありますように)

そして路上へ。
交差点での左折に気をつけながら走行しますが若干大回りになりがち、問題は目標物への停車です。
ハッキリ言って苦手です。
石川県の場合はポール直視は禁止ですので、ミラーにて調整しますが車体との距離で見え方が大きくかわります。
指導員の説明を聞きますがナカナカ難しい。
ですので、「ナントナク」停車することにしました。(笑)

練習コース=ほぼ試験コースです。大型一種も二種もほぼ同じです。
さらに石川県の場合は、いつも練習している安全運転研修所が所有するバスを免許センターに貸し出しするとのことです。
要するに、練習している車体で試験を受けるということです。
これはかなりのアドヴァンテージになりますし、コースも同じ、
都会に比べて交通状況が良いといった点でかなり恵まれていると思います。


1月29日 練習2時間
さて、4日目、当初の予定が、
練習8時間→不合格→練習1時間→不合格→練習1時間→晴れて合格
という腹積もりでしたので、今日2時間練習したら取り合えず試験ということになります。

まず、自己申告で苦手の縦列から練習します。
私の場合は、最後に車体を真っ直ぐにする時に、脱輪を恐れる余りに縁石から離れてしまうのです。
ですから、ステアリングをフルロックで後退し途中で少し逃がすといった方法を練習しました。 

鋭角については左右どちらも1回ではなく2回切り返すことに決めてましたので、かなり余裕を持ってクリアーできてます。

さて路上にでます。
この研修所には、中型限定解除・大特一種・大特二種・大型一種・普通二種と
1年以上通ってますので指導員の方とも馴染みです。
このころになると私もバスに慣れていますのでハッキリ言って途中はほぼ世間話。
いつものコースを一周して帰ってきました。
指導員の方も「もう試験受けんなんぞ」と言ってくれますし、当初の予定ですので
2月3日に予約済みです。


2月3日 試験1回目
この日、実は試験中止の可能性がかなりありました。
1日の朝まで降り続いた雪のせいで金沢市内の積雪は60p、当然前日2日の路上試験はすべて中止。
当日も、試験受付時に試験官が「今から試験コースを試走してきますので、中止の可能性があります。
また実施しても時間が少し遅れます」とのこと。ハッキリ言って中止になって欲しいです。
わざわざ有給休暇を取って受けに来てるので中止は痛いのですが、あまりにも道路状況が悪すぎます。
もちろん道路は除雪してありますが完璧ではありません。
所々が圧雪となりツルツル、外側線もどかした雪の下で見えません、
交差点のR部分には除雪した雪が2mの高さまで、歩道が通れないので歩行者は車道を歩いています。
いつもは余裕で片側2車線の幹線道路が1.5車線(笑)、
とてもじゃ無いけど合格する自信がありません
、ただでさえ難しい試験なのに。・・・・

「大型二種受験の方、試験を開始します」
と試験官が無情にも呼んでいます。
「ま、今日は練習のつもりで」といった事になりました。
受験者は私を含めて3名、一人は35歳位で建設業の方、冬場は仕事が少ないので試しに受けてるそうです。
今日が3回目。
もう一人は30代後半の方でかなり遠方から受けに来ているとのこと、今日が5回目。

順番は私が一番目・・・
今日の課題は鋭角と苦手な縦列です。

まずは左折進入鋭角からです。
鋭角進入後の最初の突っ込みで前輪縁石ギリギリまで突っ込んでると「ガリガリガリ」と嫌な音が。
フロントオーバーハングが雪にこすった音です。
イメージは悪いですが脱輪しているわけでは無くしょうがない状況です。
一度目の切返しで後退、さらに前進して、予定どおり二度目の切返し、なんなく脱出です。

そして苦手の縦列となります。
安全確認後、後退開始セオリーどおり斜めに後退しステアリングを戻しますが、
やはり気持ち早かった様子で、縁石から少し離れます。
よって一度前進して縁石に寄せた後に後方間隔50pです。
深視力は良い方なので無難にパス。

そして本日は雪の影響で、路上での扉合わせが3ヶ所確保できないとのことで、発着点での扉合わせを1回行います。
発着点での扉合わせは何度も練習しましたので、ほぼ真ん中に合わせることができました。

「じゃ、路上出ますので、降りて待っていて下さい」とのこと。
取り合えず完走を目指すことになりました。
後の二人も路上に出ることになりましたが、一人は縦列で接輪した様子で持ち点はゼロの様子です。
そして、3人を乗せて試験官の運転で路上に出発。免許センターを出て100mぐらいで停車、いよいよ私の番です。

そこで試験官からの注意が、「本日はご覧のとおり、路面凍結・積雪がありますので無理してスピードは出さなくて良いです。
また対向車線へのはみ出しも柔軟に対応して下さい。
白線もあまり極端に気にしないで下さい。」とのこと。(難しいこと言ってるなあ)

さて、着席後、位置合わせ・ミラー確認・エンジン始動・周囲確認で出発します。
最初の信号を越えるまでは慣らし運転ですが、
すでに路面は通常走行部分が圧雪状態で外側線の内側を左車輪が走らなければならない状態となっております。
そして信号を越えて試験開始の一言。
が、信号を越えた時点で道路両側に雪が山盛りとなっており大型車どおしはすれ違えません。
先に対向車をやりすごしてこちらも対向車線にはみ出して進行。
そして次は一部住宅街を200mぐらい通ります。
住宅街ですが道路幅は8mぐらいあるので通常なら余裕ですがここでも雪の影響が・・・。
自分の家の駐車場に停めれない車が路駐の嵐、しかたなく反対車線を通行します。
そして、片側2車線の幹線道路・速度制限は60kmです。
しかし第一通行帯の除雪が完全では無く、実質1.5車線になってます。
左右どちらを走るか迷いましたが車線を跨いで走るよりも第二通行帯をそのまま走ることにしました。
もちろん40kmぐらいで・・・。
そして次の交差点を右折、片側2車線で制限速度は60から途中で50kmになります。
ここでも交差点付近は雪が多く左ギリギリに寄せても右のタイヤは白線を完全に跨ぐ状態です。

正直言って、どこで減点されているのかさっぱり不明。
そして交差点を左折、しかしR部分は雪の山、で雪の山ギリギリに左折、
暫く走ると横断歩道がありますが、歩道部分は雪の山でさっぱり見えません。
で、かなり減速して確認後に通過。
もちろん右タイヤは白線踏んだまま(笑)。
そんな感じで終盤にさしかかり、最後の交差点を左折。

が、よく考えたら扉合わせが2回残ってます。と思ったら、「免許センターの看板に扉を合わせて下さい」との指示。
で、柱を確認するとポールから2mぐらいは雪があって寄せれません。
当然ミラーでの確認などできるはずも無く、得意の「ナントク」停車。
運転席から直視しても合ってるのかどうか不明・・・。
さらに100m進んで「あの電柱に合わせて下さい」との指示。
今度は更に酷く3m位離れています。ハッキリ言って全くわかりません。
そして再スタート後に「適当な場所で停車してください。試験を終了します。」と試験官。
なんとか、当初目標である完走できたようです。
その後、残りの二人が走りますが、どちらも左折4回の不合格ルート。
免許センター到着後、暫くして受験順に呼ばれます。
 
試験官「アオミズさーん」
私「はい」
試験官「アオミズさん、・・・・・合格やわ」
私「えっ!うそ?」
試験官「ほぼ完璧やわ。最後の扉合わせだけ失敗やけど、あんだけ幅あったらしょうがないわ。
今日の道路状況に合った運転でした。良かったですよ。」
私「ありがとうございました。」


と、あっけなく大型二種完了してしまいました。
合格できると思ってなく、リラックスして運転できたのが良かったのでしょう。
ここ1年間は免許欄を埋めるために、練習と試験を繰り返しおこなっていましたので、
安全確認や法規走行は自然とできるレベルでしたので、
バスの運転技術さえ上達すれば合格できるレベルになっていたのかもしれません。

次は最後となるけん引二種です。


合格おめでとうございます。

普段乗ってない割には、後方感覚とか路上でのセンスが良いようですね。

計画的にイメージトレーニングと練習を組み合わせられたことと思います。

ピンチはチャンスとも言います。

降雪のため中止か決行か、状況も普段とは違うままならぬ状態でも、

逆に考えればスピードは出さなくて良い、ラインは無視できるメリットは十分生かされたことと思います。

それに採点するのは人ですから、

減点方式ではあるが総合的に状況に即した運転技術を十分アピール出来たのではないでしょうか。

平針管理人


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