大特2種 ミオスケさん 愛知平針 2011年2月取得 練習3回 試験2回
=平針・大特二種・取得体験記〔ミオスケ〕=
今回もコース解説や体験記など、平針管理人様のHPを大いに参考とさせて頂きましたが、
情報が一部古い部分もあるようなので、管理人様のHPとは重複しない情報を中心に取得体験記を下記します。
感覚的な部分は個人差が大きいかと思いますが、平針での大特受験の「参考」になればと思います。
●私の練習日と受験日
〔今回受験前の所持免許は、原付→中型→大自二→大型→牽引→大特→大型二種→牽引二種〕
練習1回目(2011年1月8日)バケット:教習所での一種合格以来、2年半ぶりの後輪操舵車両に悪戦苦闘
練習2回目(2011年1月15日)バケット:概ね車両感覚を把握
試験1回目(2011年1月19日)フォーク〔Aコース〕:全く始めて乗る車両で左折時寄せきれず不合格
(一種受験者4名、二種受験者1名で順番は最後:合格者は一種・二種とも無し)
練習3回目(2011年2月4日)フォーク:概ね車両感覚を把握
試験2回目(2011年2月18日)フォーク〔Aコース〕:「二種ならもう少し元気よく」と言われるも合格!
(一種受験者5名、二種受験者1名で順番は最初:合格者は一種1名、二種1名)
〔今回の合格によって「歯抜け」なるも全免種を制覇〕
●練習(平針練習所)について
・試験では当日の試験官の好みによって試験車両が決まるらしく、どちらになるかは分からないが、
平針練習所の練習車両は曜日によって異なる(月水金はフォークリフト、火木土はバケット)ため、練習は
曜日(=車両)も考えて練習するとより効果的。
・大特車両は前方に作業器具があるため、ただでさえ視界が悪いが、日照が無い夜間は更に視界
不良となるので、前輪の位置やコース周辺の状況を瞬時に認識するためには、練習する時にも日照が
ある方が好ましい。(試験は日中のため日照があり視認性がよい)
●研究
・試験車両の諸元やコースを知り、必要に応じて自分なりの目安を見つけよう。
・試験前や日曜日にコースを歩いて、写真を撮ってイメージトレーニングに役立てる。
(私は各コース70枚位撮影し、試験直前は寒風吹きすさぶ中、当日の試験コースを2回は歩いた)
・試験車両も様々な角度から撮影しておいて、運転席の位置やミラーの位置を確認。
・自分の試験の順番以外の過ごし方は個人差があるだろうが、私は他の受験者の走りをできるだけ
見るようにして、自分の走行のイメージアップに役立てた。
・練習でも試験でも、運転する時は自分なりに車両特性を感じ取る意識をもって運転することが必要。
(漫然とコースを走り切るだけでは、何が出来て、何が出来なかったかが分かり難い)
・「寄せ幅」「ハンドルを切るタイミング・量」「アクセルの踏み込み具合」など、自分の感覚と実際との違いを
認識して、そのギャップを埋めるためにすべき事を考えて実践することが重要。
・確信はないが試験ではAコースが多い様なので、練習では先ずAコースを完全に習得することを心掛け、
その過程でBコースにも当てはまる直線・右左折の要領を習得し、次にAコースと異なるBコース特有の
踏切前の左折と方向変換前直前の左折などの走行要素を習得するようにした。
(ちなみに私の受験時のコースは2回ともAコース)
●試験車両
・フォークリフト:機種トヨタ5FD50(のはず)、ホイールベース2250mm(運転席位置はホイールベースの中間)、車幅1975mm、
最高速度29km/h。
・バケット:機種トヨタ4SD23、ホイールベース2300mm(運転席は後輪車軸の前30cm位)、車幅2000mm、
最高速度25km/h。
・フォークでは、後方確認には左下ミラーと右中ミラーを、後輪位置確認には左上ミラーと右上ミラーを使う。
(右中ミラーは試験官席前面の細長い窓ガラス越しに見るが少々見にくい)
・バケットでは、後方確認には左ドアミラーと右上ミラーを、後輪位置確認には左下ミラーと右下ミラーを使う。
(左ドアミラーは運転席のシート位置をうしろ気味にしておかないと少々見にくい)
・発進時フォークでは、左レバー(リフトレバー)でバックレストが左ミラーの中程に来る位まで上げて、右レバー
(チルトレバー)で手前に止まるまで倒す。(駐車時は右レバー・左レバーの順で元に戻す)
・発進時バケットでは、右レバーでバケットを停止するまで上向きにして、左レバーでバケット先端が10cm位見える
程度までアームを上げる。(駐車時は左レバー・右レバーの順で元に戻し、中レバーは使わない)
●Aコースの走行要素
・信号交差点の隅切りは停止線手前から始まるので、前輪が停止線に達する前からハンドルを切り始める。
・外周からの最初の左折は、ハンドルを切り始める地点の目安として、左側白ポールの先2mあたり
(=ホイールベース)から隅切りが始まる。
・踏切前の右折は、踏み切り停止時に次の信号左折のための左寄せ完了を狙う。
(左合図は停止直前に出す)
・小さな左折の連続は左側の樹木の位置を目安にして、左手でノブを握ってハンドルを操作する。
(方向変換直前の小さな右折(合図不要)も左手ノブで操作)
・揺れやすく挙動が不安定になるところは、@発進直後の横断歩道の手前、A障害物手前のT字交差点
あたり、B進路変更を伴う中央幹線の右折前あたり。
●Bコース特有の走行要素
・踏切前への左折は、踏切前一時停止と同時に右寄せの完了を狙うと、
左側が空いて大回りで減点されうるので、左側を開かないように第2通行帯へ左折して踏切前一時停止し、
踏切通過と同時に信号交差点前までに右寄せする。(右合図は踏み切り停止直前に出す)
・方向変換直前の左折は、左手でノブを握って直角に左折するが、
前方の止まれ標識との接触に注意するとともに、左折後直ぐに左側ポケットの空車確認を行う。
●走行全般
・二種でのポイントは「乗客を意識した完璧な車両のコントロール」で、
具体的には「確実な寄せ」「確実な安全確認(含むルームミラー確認)」「ふらつきの制御」など。
・二種では、早め早めの「走行ライン取り」を意識して、
視線を走行ラインの先に向けてふらつきを回避すると共に「きれいなライン取り」を狙う。
・左手でノブを握ってのハンドル操作は、
Aコースは信号交差点左折後の小さな二つの連続左折・右折と方向変換の後退と出庫までで、
『基本的には両手保持』(2回目の受験前の試験官から説明あり)で、
「送りハンドル」を避けるためにも10時10分の位置を握ることを心掛ける。
・大きな交差点でのハンドルを切る角度は45°程度のため握りかえる必要はない。
・試験車両のハンドルは構造的にはメカニカルではないので、
走行に伴って位置が微妙に変わってくることを念頭において操作。
・ふらつきを防止するためには、外周カーブでは13km/hから15km/hで走行。
・外周指定速度20km/hはアクセルをベタ踏みしなくてもすぐに出る。
・ふらつきなど挙動が不安定になった時は、アクセルを完全に戻すとエンブレが効き過ぎるので、微妙に緩める。
・右左折前の「寄せ」は、フォークでは左右のミラーで車体と車道外側線を確認しながら寄せ、バケットでは
ミラーに車体が映らず車幅が分かり難いので、前輪の走行位置をちらっと目視して寄せる。
・左折の場合は車道外側線ぎりぎり(縁石から50cm以内)に寄せて、白線に左前輪を沿わせて走行。
(白線から離れるよりも白線を踏んだ方が良い)
・安全確認は6点確認、尻振り確認を確実に行うとともに、フォーク・バケットとも前方視界が不良のため、
交差点進入時は充分手前から早めに身を乗り出し気味にして左右を確認。
・右折時は交差点進入前と交差点中心でハンドルを切る直前に右側・横断歩道を確実に目視確認。
・左折時はハンドルを切る直前に左側巻込み防止の目視確認。
・中央幹線の直進は、Aコースでは進路変更を伴うが、しっかりと加速して「元気よく」走ること。
(そうしたつもりだが、合格時に試験官から「二種ならもっと元気よく」と言われてしまった)
・Aコースの小さな左折連続と右折での尻振り確認は確実に後方45°を目視。
・信号等停止線での停止は、二種なら完璧に車両を制御できているということを示すためにも、
作業器具と停止線との間隔は停止線幅と同じ幅だけ空けて停止。
●方向変換課題
・ポケット反対側への寄せ(Aコースなら左寄せ)は水切りに(左)車輪がかからない程度で充分。
・方向変換部分の道路サイズは、普通車と同じなので、ポケット幅3.5m、ポケット奥行き5m、隅切り1m、
ポケット前道路幅3.5m(のはず)。
・後退は先ず、6点確認+後方目視の安全確認をしてから、フォークは後退1速、バケットは後退を選択。
(フォークは後退2速でも良いらしいが、私は後退1速を選択した)
・Aコースの場合は、ノブは左手で握り、周囲の安全確認をしながら後退。
・最終的に後輪を直進状態にしてポケットに停車させるために、後退前に直進状態でのノブの位置を覚えておいて、
後退停車時はその位置までノブを戻すこと。
・Bコースの場合の後退は右手でノブを握って、体を開いて周囲を確認しながらの後退が容易。
・車両の特性上、小回りが効くのでハンドルを切り始める目安は後輪がポケット中央に来た時。
・後輪がポケット中央に来た時の運転席位置は、フォークなら3本目のポール、バケットなら6本目のポールに来た時。
(ちなみにポケット幅3.5mにポールは13本あるので、ポールの間隔は30cm弱)
・Aコースでは、後退して左後輪がポケットに入りかけたら、出来るだけ車体を左側に寄せるように、
ハンドルを左に戻しつつ左後輪を縁石に平行にして後退して、最後の1mぐらいで車体がポケットに平行になるように、
ハンドルを右に切って直ぐに戻し、後輪を真直ぐにして停車。(Bコースは左右逆)
・「入りました」の報告は不要で、出れると思えば、安全確認と合図して出れば良い。
●全免種を取得して思うこと
・日常的には通勤に普通車を使うだけの会社員で、バスもトレーラーもフォークリフトも運転機会は全く無いが、
運転することが大好きな性分なので、普通車を運転する時も「二種免持ち」「全免種持ち」のプライドを持ち、
かつ自分の技能に決しておごることなく安全運転を心がけ、模範ドライバーとなるべく、今後も精進して行きたいと思う。
平針管理人様、今回も貴殿のHPを参考にさせて頂いて免許取得に至りました。
どうもありがとうございました。
全免種の制覇により「平針卒業」ではありますが、今後も掲示板への書き込み等を参考にさせて
頂いて、更なる運転技能向上を心掛けたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
=以上=
詳しい説明ありがとうございます。
かなり研究されたようですね。
当ページの内容はコース変更前のものですので、新しい情報として大特のページに加筆させて下さい。
それから、全免達成おめでとうございます。
言われる通り意識を持ち続けることに意義がありますね。
管理人