けん引2種 なおじさん 山口県 2010年11月取得 試験4回 練習3時間
けん引二種 受験記録
前回の大特二種が意外にあっけなく取れてしまったので、けん引二種に挑戦です。
大特二種は無練習でいけましたが、けん引はそうもいかないと思いました。
一種は持っていますが、10年前に取得してから完全ペーパードライバー。
以後乗用車しか乗っていません。
試験場で聞いた噂?だとけん引二種は合格まで10回オーバーの方も多いとのこと。
さてさて、かなり覚悟を決めて臨まねばならないようです。
平成22年11月13日(土) 練習1日目(2時間)
無練習ではさすがに無理と考え、練習をすることにしました。
山口県には練習所がありません。
考えた末、公認校のペーパードライバー講習を受けることにしました。
できれば試験場と同じ車種を置いているところ。山口県の試験車はいすゞフォワードです。
県内の公認校のHPをくまなく探したところ、宇部市にある西日本自動車学校の教習車がフォワードでした。
トレーラーの長さも試験場と同じくらいです。さっそく電話で問い合わせ。
偶然キャンセルで本日1時間空きがあると。
しかも二種持ちの指導員がいるそうです。
自宅から1時間、高速を飛ばして向かいます。
久しぶりのトラックに乗り込みます。
まずはコースを流して車に慣れます。10年ぶりにしてはまあまあ乗りこなせます。
エアブレーキも大丈夫。左小回りの練習、S字等を忙しくこなします。
左折後にしっかりトラクタを左に引き戻さないと左大回りになるそう。
ミラーを見ながら左後輪がアールに沿うようにハンドル操作。
数回で感覚がつかめました。S字も余裕。
後半は方向転換へ。まずは右バックから。「自分なりに入れてみて」と指導員。
さて10年前の感覚を思い出しながら、、、全く入りません。
10年前にけん引取った時はトレーラーにビニールテープが貼ってあり、
それに合わせて1回転ずつハンドルを切って下がるだけでした。
そんな状態だから、できるはずがないのです。
指導員の言葉でのアシストを受けながら、汗だくでひたすら方向変換の練習。左足がつりそうです。
「ヘッドを起こすのが遅れてくの字になったら下がれるまで下がって反対側に出て切り返せ」
「車庫から出る時は反対側にヘッドを振ってから出れば後輪が余裕」
「後輪を車庫の角の縁石30センチを狙ってアールに沿わせながら下がる」
などなど、ためになるアドバイスをたくさんもらいました。
運よく次の時限もキャンセルが出て、結果2時間乗れることに。
残りはほぼ方向変換の練習に費やし、ヘトヘトになって帰りました。
やはりまともに入るのは3回に1回程度です。これは厳しい!!
余談ですが、別な教習所で午前中に大型二輪の卒検を受けた後のけん引教習でした。
結果はもちろん合格でしたが、けん引の教習が終わったあとはヘトヘトになってしまいました。
※方向変換がやはり分からず、2D自動車シミュレーターを繰り返します。
右バック、左バック、それぞれ50回ずつ位はやったでしょうか。
だいぶコツがつかめてきました。
最初のバック開始位置、逆ハンドルの開始位置はかなり重要です!!
平成22年11月16日(火) 試験1回目
(受験申請)
感覚を忘れないうちに受けようと、さっそく受験です。
職場には無理を言って半日休暇をもらいました。
また申請書を出す時に試験官に聞かれます。
大特二種で合格もらった試験官が受付してくれます。
「あれ?この間受かったんじゃなかった?」受験人数が少ないだけに完全に顔を覚えられてます。
「今度はけん引二種?大型二種取ればいいのに。」
「じゃそこで適性検査うけて、あとはいつもどおりね。」
などなど、あり得ない会話が展開されてゆきます。
技能の受験説明も、「今日の初回受験者はー、なおじさんだけですね。
では説明は省略して、さっそく始めましょう。」って、初めての試験官に言われるし。
ここの試験場、受験者の情報交換が完璧すぎます。ある意味怖い。
☆技能
試験官はベテランの方。名札に課長補佐って書いてあります。試験官のトップの方のようです。
乗り込んでいつも通り安全確認、合図して発進。
踏切はサイドブレーキ引いて窓開けて5点確認、セカンド発進。
信号もサイドブレーキと5点確認。停車中ならアピールのため指差しします。
2種なので短い直線でもしっかり加速。左折は左寄せ注意。
おおすばらしい!ペンが全く動きません。
S字をこえ、いよいよ方向変換へ。今日は右バックです。
ラッキー!いかん!アールに沿わせることを意識しすぎて折りすぎたかも?右フルロックで伸ばしにかかります。
折りすぎるとヘッド左前輪がきつくなります。
今回はぎりぎりクリア!なんと、奇跡的に伸ばしきったと同時に車庫の真ん中にピシャリ!です。
余裕で出て発着点へ。「いけたかも??」
(アドバイス)
S字の左折進入、左後ろ脱輪しちょったよ!浮きコースでダブルタイヤだからわからなかったかな?
あの時点で試験中止じゃった。方向変換は完璧だった!切り返しなし、相当練習したんじゃろうね。
(結果)
当然ながら不合格。脱輪してたか、、、。方向変換が完璧だっただけに非常に悔しい。
もうあんなに綺麗に決まることはないんじゃないか。でもS字進入は盲点だった。
教習所はコースに余裕あったんだなあ。山口県は一種も二種も全てS字は左折進入です。
平成22年11月18日(木) 試験2回目
前回の失敗が悔しくて一昨日から悶々と過ごしています。
精神衛生上よくないので、急きょ試験を受けに出向くことに。
毎日いつでも乗れる環境に感謝。
仕事は午前休みしかとれないので、何としても午前中に試験を終わらせたかったのです。
受付前から並んで1番をゲット。
☆技能
試験官は大特で2回目に当たった優しそうな年配の方。
さてさて、どう出るか。乗り込んでいきなり「落ち着いていきましょう」とアドバイス受ける。
障害物通過でペンが動きます。いかん。手前から進路変更しすぎたかも。
通行帯違反とられたかな。
(障害物は故障車が止まっている設定です、人が乗っているかは定かでないです。
なので1メートル程度の距離をとって進行。
ここは試験官がならし走行で走っているのが見えるので真似をします。
ちょうど左タイヤが中央線を踏む程度を通過していました。)
気をとりなおし、鬼門のS字へ。前回は左小回りを意識しすぎて左ギリギリから左折してました。
しかし、技能試験の採点基準では狭路への左折進入に限っては例外扱いのようなのです。
左折方法違反は「狭路への左折進入については1m以上離れたとき」とあります。
牽引車の車幅と道幅を考えると、中央線を踏まないギリギリまで右寄せしてもOKな計算になります。
ただ直前の右振りはだめ、30m手前までに進路変更を完了、などの制限はありますが。
でも、左後輪がまたギリギリ!微妙な位置なので停止。
ミラーではよく見えません。接輪か?脱輪か?接輪ならこのまま行ってしまおう!
でも脱輪で取られてるか?つい試験官に聞いてしまいました。
「接輪ですか?脱輪ですか?」5秒ほどの沈黙のあと、「脱輪です。バックしましょう。」
よく考えたらこの時点で試験官補助で中止なのです。
たぶんあの5秒は試験官の中で色々考えてたに違いなく。
思うに、脱輪した時点で20点減点、その前の障害物が10点減点として減点超過。
なら補助しても問題ないと考えたんだと思います。
もしそこまでが満点だったら答えてくれなかったかもしれなません。
そう考えると複雑。まあ、答えた時点で点数があろうがなかろうが中止なわけですが。
切り返したら、今度は右前がギリギリです。少し考えて2回目の切り返し。
今度は右前も左後も通過しました。発着点お帰りかと思いきや、方向変換へ誘導されました。
練習させてくれるようです。今回も前回と同じ右バック。
最初の折りが甘かったようで、トレーラーが流れてしまい、アールから離れてしまいました。
潔く最初の位置へ。今度はいい感じに入っていきます!
微調整をしながら、半分くらい押し込んだところで右へフルロック。
ちょっと起こすのが早すぎたようで車庫に対して斜め。
でも前後はまっすぐ。一応完了申告し、OKとのこと。で、結局完走させてもらえました。
(アドバイス)
S字の入り口は車両感覚がまだまだ。なので脱輪する。2回目の切り返しは必要なかった。
あのままで右前は通過できてたはず。右アンダーミラーも活用してよい。方向変換は良かった。
優しそうな試験官だったので質問してみます。
「お答えいただけるかわからないのですが、S字の左折進入の寄せはどうでしょうか。」
寄せはあれでOKだったとの答え。つまり中央線を踏むギリギリまで右寄せしても減点はないということです。
(結果)
納得の不合格。S字の進入はやはり鬼門。
寄せの問題だけではなく、右前輪の車両感覚の問題のようだ。
普段は乗用車しか乗ってないので仕方ないです。
さらに試験車はワイドボディーなので前車輪がかなり内側にあります。
これは車に慣れるしかないです!
平成22年11月19日(金) 試験3回目
懲りずにまた翌日出向きました。
☆技能
試験官は大特で初日に当たった若い感じの方。
優しくて丁寧に教えてくれた方ですが、でも受験者の噂では採点は厳しいとか。
今日のコースは初めての左バック。いつも通り無難にこなして方向変換へ。
方向変換への入り口でなぜかセカンドへシフトダウンを試みてしまいます。
入らない!焦ってバックに入れ、気付かず半クラへ。
逆行!あわてて止めるもペンが動きます。やっちまった。これで頭真っ白。
方向変換のきっかけハンドルを逆に回し、反対側にトレーラーが折れ始め。
気づいて修正するも、かなり流れ気味。諦めて切り返し。
今度は流れ気味ながらも車庫には入った!完了申告。でも右に寄りすぎて出るのがギリギリです。
ヘッドを思い切り左に振り、右に出ます!やっぱり右後ろが脱輪コース!
諦めて切り返したところ、「ガタン!」完全に左前が脱輪してしまいました。
戻って再度切り返すも、トレーラーが折れて右後ろはやっぱり脱輪。
ギブアップ宣言して、そのまま通過しました。
「じゃ、帰りましょう」ってことだったのですが、「S字だけでもやらせてもらえませんか?」と食い下がったところ、
「いいでしょう」との返事。あとは練習モードです。
S字入口まで来て
「いつもここができないんです。入り方を教えてもらえないでしょうか。」
と言ってみたところ「教習所じゃないからねー。」との答え。納得。
「すいません」と言ってS字進入。右前を脱輪させるつもりで入ってみます。
う、やはり右前脱輪しそう。一旦止まったら「そのまま行ってみな」と試験官から指示。
あら、脱輪しない。左後ろも余裕。
S字進行中も「そこから左に寄せて」「出口を左だから右後輪を右端に合わせて」などアドバイス。
最後に「今のイメージわかった?次はできるよね?」との言葉。本当にありがとうございました。
(アドバイス)
方向変換は出る時のことも考えて車庫に入れること。
車庫に入るコースでもギリギリになりそうなら切り返しした方が良い。
S字ができたのは収穫だった。
(結果)
合格発表を待たずに受験票を返されました。途中棄権の場合はこうなのでしょう。
ともかくS字ができたのは大きな収穫でした。
「教習所じゃない」といいつつも教習?してくれた試験官に感謝です。
平成22年11月20日(土) 練習2回目(1時間)
やはり、今回の試験は方向変換よりS字がカギとなることがわかりました。
一般的には方向変換がネックとなるのでしょうが、山口県ではS字の進入も凄く難しいのです。
ちなみに一種でもすべて左折進入です。練習不足を痛感し、先日の西日本自動車学校へ電話しました。
ところが高校生の教習生が多く、予約は2週間先になるとのこと。
しかも1時間のみだとか。うーん。
先日、大型二輪を卒業した教習所(山口県高等自動車学校)へ電話してみます。
試験場と車種は違いますが、感覚を掴むには十分でしょう。
本日1時間だけ乗れることになりました。教官は二輪でも一度当たった事のある方。
けん引二種は一発合格だったそうです。
雑談しながらひたすらS字進入を練習しました。かなりわかってきたかも、、、。
これだけだと不安なので、来週末に埼玉県の上江橋モータースクールに予約しました。
私は地元が埼玉県で、妻の実家が上江橋のすぐそばにあります。上江橋の教習車は山口県と同じフォワード。
土曜3時間、日曜3時間の6時間パック教習を申込みました。
もしそれまでに受かればキャンセル可能とのこと。同時に新幹線の早割を手配します。
教習料金と合わせて10万円の出費。
でも週末までに受かれば、キャンセル料は新幹線の早割分のキャンセル料数百円のみですみます。嫌でも気合が入ります。
平成22年11月22日(月)4回目
連休の谷間を利用して、気合を入れて臨みます。
☆技能
今日の試験官は初めて当たる方。ニコニコしたおじさんです。
でも天気は雨、かなり強く降ってきてます。しかもコースは左バック。
なんか嫌な予感がします。とりあえずスタート!今回は二種らしく呼称確認をしてみます。
左よし、右よし、巻き込みよし、後方よし、などなど。
最初の難関は方向変換です。うーん。左後ろが見にくい!ミラーに水滴がついてほとんど見えません。
気のせいか左後ろが脱輪コースのような?
一旦ヘッドを起こしぎみに少し下がり、もう一度折り込みます!
OK、クリアしました。あとは角度を一定にして下がり、最後は左フルロックでヘッドを起こします。
うむ、完璧です!気を抜かずに右へ出ます。無事に方向変換はクリアです。
さて、いよいよS字。気を抜けません。
前回の成功イメージを大切に、、、おお、左後ろも右前もクリアです!
頭の中でリーチがかかった気分です!絶対逃さない!
慎重に、歩くより遅く、出口も慎重に、、、。
クリアしました!あとは発着点に戻るだけ!無事到着です。
雨は相変わらず土砂降りです。
(アドバイス)
S字の入口で巻き込み確認がなかったよ!
あと左折してヘッドを左に戻しすぎて、ふらつきになってる!
(結果)
発表まで自己採点してみます。S字入口は課題に夢中になって確認を忘れたのでしょう。
10点減点は確定。ふらつきは1回5点として、何回カウントされてるか。
単なるアドバイスだったのか、減点対象だったのかはわかりません。
しかし二種なので厳しく採点されてればふらつきでカウントされてる可能性もあります。
方向変換とS字はコメントなしだったので良いのですが。
結果は、合格でした!!ふらつきはカウントされなかったのでしょう!
今回は精神的に大変きつい試験でした。
結果的には4回目、練習3時間で済んだので10年ブランクのペーパードライバーとしては上等な成績でしょう。
本当にうれし涙が出ました。
上江橋モータースクールには申し訳ないながらキャンセルの電話を入れ、新幹線の切符を払い戻して帰りました。
(総括)
結果的に、4回目で合格することができ、初受験から一週間で取得したことになります。
仕事のスケジュールに余裕があったからできた奇跡?ですが、予約なしで毎日乗れる環境は本当に恵まれています。
他県の1か月待ちの話など聞くと、申し訳ない気持ちにすらなります。
山口県は家賃も安いですから、ウィークリーで部屋を借りて試験場受験のための合宿なんてどうでしょうか(笑)。
(余談)
先日、妻の免許の記載事項変更に付き添って試験場に行きました。
私は別に用事はなかったのですが。
日曜でしたが大特1回目とけん引3回目に当たった試験官が当番で事務所にいたようで、
私の姿を見て声をかけてきて、「あれ?きょうは技能試験ないよ!」などと言われてしまいました。
まあ、短期間にあれだけ通えば覚えられるよなあ。
交付の際には「あとは大型二種だね、いつ来るの?」などとも言われてたのですが。
しかし今月からは仕事が忙しい時期になり、平日休みは絶望的なので大型二種受験は夢と消えそうです。
年末年始に大型二種の教習所行こうかと考えてますが、でも明日くらいに大型二種の受験申請してそうな自分がいます(笑)。
4回目で合格出来て本当に良かったですね。
新幹線に乗って山口から埼玉まで練習に行こうとするガッツに感心します。
大型二種も試験場でいかがですかね。是非
管理人