読者の取得記録

けん引二種 大槻さん 長野県 2016年11月取得 試験4回


普通二種免許を教習所で取得してから8年... その間に牽引二種を6回ほど受けに行ったが、

方向変換が1回も入らず撃沈... もう運転免許取得は引退しようかと考えていた。

人間とは不思議なもので、今年の9月、急に大型二種と牽引二種をとってしまおうと思い、

牽引二種は中南信運転免許センターに、大型二種は長野市のドリームモータースクールに通うことにした。


2016年 10月3日 牽引二種(今年の)1回目 1コース  結果 不合格

久しぶりに向かう免許センター、もう道順を忘れてしまうほどに久々であった。むかーしに作った受験票を提出する。
「おいおい、何年前の受験票だよ?(笑) 作り直しになるからね」
ムリもない。免許更新する前の受験票なのだから。もちろん、適性試験もやる必要がある。
「あれ? 大槻さん? 前に何か受けに来てたよね?」
担当してくれたのは、大特二種のときに関わった女性試験官だった。
「私のこと覚えてるー?」
「はい、もちろんですよ^^」
この8年でだいぶ性格がまるくなったなと思い、名札を見ると苗字が変わっていた。なるほど笑結婚したんだな。
この日は珍しく、中型仮免許の試験も行われるようで、牽引の試験車と同じほどの中型トラックが発着点にあった。

このランクの車両で大型免許をとっておいて良かったと思う今日このごろ。
試験の説明があり、牽引一種からやることになった。久しぶりの牽引車でもあるが、久しぶりのマニュアル車でもある。

そこが正直心配だった。大型二種の教習は開始していたが、間違いなくバスの方がつなぎがよい。
「お願いします」
挨拶をして乗車。この車内のニオイをかぐとなんかいろいろ思い出す。シート、ミラー、
シートベルト......
「あ、サイドブレーキも確認しないとですね。これが下がってるとヤバイですもんね笑」
小林亜星に似ている試験官は一言も口を利かない。エンジンをかけて2速に入れて右ウインカー
スタート☆ ..........動かない。なぜだなぜだなぜだああああああ.....
はい、サイドブレーキを解除してませんでしたああ。
「ヤバイとか言ってるやつが、解除し忘れるんじゃねえよ怒怒」
「そ、そうですね...」
もちろん5点減点......こんなくだらんことで。しゃれにならない。
コースは覚えていたので、以前と同じように運転していたが、いまだかつてないペンの動き!!
ええええ!? なんでだ!?
戦意喪失している状態で、方向変換。長野県は最近1コースのみのようだ。理由は簡単なこと。
左バックである。右バックならタイヤの軌跡が目視できるが左バックはそれができない。
セオリーどおり、右にハンドルを切り後退。今までもそうだが、ここに入ったことがほとんどない。
今回も案の定、大きく膨らみ、左ポールに当たりそうになったので1回目の切りかえし。
当たりそうになったので、もっと曲げてみればいいんじゃないかと思って少しオーバーに
ハンドルを切る。これがいけなかった。曲げすぎたのだ。
「ジャックですか?」
「ジャック! もう一度前に出して。」
「ぐぬぬ」
ジャックナイフになってしまうとかなりきつい。結局、3回の切り替えしでまっすぐにして
入れることができた。
「入りました!」
「うん、ダメだけどね怒怒」
「えっ!?」
ジャックは事故扱いだから怒 外周まわって発着点戻ります。」
えええええええ! 長野県でこんな露骨な中止あるのかよー 意気消沈... せめてS字
やらせてほしかったなー
外周をまわっている間、ずっとお説教... 教習所に通っているのも気付かれていたようだ。
ムリもない。ドリームのバッグ持ち歩いていたからね笑
「ドリームで教えてもらえ! バスの免許とろうとしてるみたいだけど、カーブでクラッチ
切ってるんじゃねえよ! エンブレなしで突っ込んじまうぞ!!  客乗せる免許だぞ?」
先ほどの減点はそれだったのだ。惰力走行なんて初めて言われたけど、
この試験官が厳しいのか、久しぶりのマニュアル車で身体がビビッていたのか...
準中型免許の新設に伴い、コース改修があるとのこと。次回の試験は24日までお預けとなった。
その間に教習所で大型二種がとれてしまいそうだ。


10月24日 2回目 1コース  結果 不合格
おめでたく大型二種免許を取得後、3週間ほどあけて試験場にやってきた。
「あのう、大型二種とったんで受験票訂正してください。」
「うわ、すげえ免許持ってるねー 免許証預かるね。新しく作ります。」
また新しい受験票作るのかよ。まあいいけどさ。
今回は、変な勝算があった。前回の試験でペンを動かした部分を覚えてた(こういうの得意)ので
それでイメトレをしたところ、ある1つの疑惑が浮かんだ。
「5点確認」だ。
よく、いろんなサイトで5点確認の話が出てきているが、正直無視していた。なぜならば、
大特二種はそんなもの1回もしないで合格しているからである。長野県は昔から合格できないと
言われるが、実は昔は、試験官の質的には恵まれていたのかもしれない。

この8年で、試験官が入れ替わっている。5点確認は早急に癖をつけようと思った。
それともう1つ、方向変換ゾーンから、交差する道路へはみ出してもよいということ。
今まで全く入らない理由はこれだったのだ。ほかの試験場の情報を見ると、はみ出すという表現が
正しいかわからないほど突き抜けていいところもあるらしい。教習所でバスの方向変換を練習するときも
はみ出していいよと指示された。
この2つがつかめた今、合格は近いと感じた。もっと早く知りたかった。
いつもどおりに乗車。今度はサイドブレーキは忘れんよ。一時停止、信号機などは5点確認。
そして方向変換。左右の安全を確認して少し道路にはみ出す。やはり何も言われない。
後方確認後、ハンドルを右に1回転させてバック。すぐにトレーラ左後輪と縁石との距離を確認。
ここで大型二種の教習が役立った。今まではトレーラだけに目が行きがちだったのだ。
(やはりな。はみ出さないと縁石に近づかせることができない。)
牽引一種は教習所でとってる私。直線バックをイヤというほどやらされたことがここで役立つ。
そして... 初の1発!!方向変換クリア!! なんだこのノドの渇きは!? やはりはみ出しがカギを握っていた。

もうこれで合格っすよね?っと舞い上がっていたために...

「大槻さん...惜しいよお......さすが方向変換はたいしたもんだったけどさ。なんだい、あのメリハリの
ない運転
は! 迷子じゃないんだからもっと加速してくれよ。それとウインカー出してからミラー目視だよ?
全部逆になっていたぞ。正直、悩んだんだけど......減点扱いにしました。二種たくさん持ってるんだから
このあたりは知っているはずだけど...今日は調子悪いのかな?」
「いえ、むしろ、はじめて方向変換1発で入ったんで調子はいいほうです...メリハリですか...」
5点確認と方変にばかり気をとられていて、もっと基本的なことをおろそかにしてしまった......
でも、大きな収穫はあった。次回に期待。


10月31日 3回目 1コース 結果 不合格

また1コース......いつも、今回こそは2コースで来るだろうと思いながら、結局1コースなのよね。
今日の試験官は、適性試験をしてくれた女性試験官。大特二種を受けた8年前よりはだいぶ
マイルドな性格になられたようだけど、果たして採点はどうなのか...
いつもどおり、確認をして発進。前回つかんだことを活かしていこうと走らせた。
方向変換、前回のように前に出した......んだが、出しすぎてしまったようで、左後輪が縁石に
乗り上げそうになる。こういうとき、一種取得時に教習所で習ったことが役に立つ。

あえて、ハンドル左ロックでトレーラの折れを封じる。当然、縁石スレスレで通過できたが、そのかわり
トレーラとヘッドの折れが解消されていたので、再びハンドルを右にきって折っていった。
ここで、もうおわかりかと思うが、まず車庫と平行で停めることはムリである。完全に
ナナメに入ってしまった。一応入ってはいるがまっすぐではないので、前進をする。
「切り返しをします。」
「はい、どうぞ。」
車体をまっすぐになるように誘導し、再度後退。そして、まっすぐにして停車。
「入りました。」
「...........うーん、曲がってない?」
「ええ... そうですか?」
逆らうわけにもいかず、ほんのちょびっとヘッドを振る。
「うん、まあいいでしょう。」
(ほとんど動いていないのにな〜)
でも、okが出たのでよしとするか。

窓口で合格発表が行われた。すごく不安そうでいつも話しかけてくれていた方が
3回で牽引一種合格した。なんだかんだ言って合格する腕はあったってこと。
しかし、私は不合格... うーん...
「大槻さん、残念でした。大槻さんさー、左折時の巻き込み確認きちんとしてよー」
(はい? やってたよ?)
「目視だけじゃダメなんですか?」
ミラーおよび目視だから、ミラーも見ないとダメ。最近、二輪の巻き込み事故が増えてるから...」
そ、そ、それは「バック」ミラーおよび目視で、「サイド」ミラーじゃないのでは!?
何より、今まで巻き込み時の確認など言われたことがない。やはりこの人、変なこと減点するな。
昔も、牽引の人に「もっと左に寄せて!」って言ってたし。あれ以上寄せたらむしろ危ない気がするんだが。
次回の月曜日はイベントで技能試験ができないということで、火曜日の8日予約となった。


11月8日 4回目 1コース 結果 合格
この日、朝起きたら熱が38℃......しかも、いつも6時起きで出かけるのに7時半......
だるいわけではなくカラダは動かせそうだったが、それ以前に時間がヤバイ。
あと1時間で行けるわけもなかった。体調不良を理由にキャンセルしようと思ったが、
なぜか、今日は行かなければいけないという気持ちがあった。考えたあげく、高速道路を
使うという最終手段を行使。2010円というムダな出費になってしまったが、受付に
間に合った。受付は、1回目の試験官だった。
「おっ、大型二種をとってきたかい(ニヤニヤ)」
「はい、とってきました。」
なんかイヤミったらしく言われて、具合がさらに悪くなったが、めんどくなったので軽く流す。

試験の諸注意は先ほどの試験官が担当。まさか今回もこの人か? どうせ不合格になるなら黙っていてほしいが。
「え〜、私は大特のほうを担当いたします。牽引は別の試験官が担当いたしますので外でお待ちください。」
お〜良かった〜 と思い、外へ向かおうとすると、ヒョロッとした安全地帯のボーカル似の白髪坊主の方がこちらへくる。
「私が牽引を担当します。」
見た目はすげえ怖い感じの人だったが、
「自分の番が来るまで中で待っていていいですよ。ここって10℃きらないと暖房きかないのよね〜ハッハッハ」
おっと、見た目によらず面白い方のようだ。この人にあたるのは初めてだったので安心した。
自分の番になり、いつもどおりのミラー、シート云々をやり発進。

あら、この試験官ただひたすらヒザに手をのせているだけだ。いいのかしらね。
方向変換、前回の位置を記憶していた。それより手前で停止し後退。
(カンペキだ。)
教科書レベルで左後輪が縁石をなぞる。ヘッドとトレーラの角度を保ちつつ、グッドタイミングでハンドル左ロック。
ニャハハハ、まっすぐでぶちこんだ。これは文句言われないだろ。サイドブレーキをひいてニュートラルにし、
「できまし...」
と言う前に
「はい、どうぞ。次行きましょう。」
と言われてしまった。なんかそれでついつい
「ありがとうございます!」
って言っちゃった。別にほめられてるわけじゃないのにね笑
その後は、たんたんとコースを走行。途中、ド素人が見てもわかるアホみたいな左折大回りをしてしまい、
さすがにこれはペンが動く。いや、これは自分でも減点するレベル。ミラーに縁石がうつってないし笑そのまま発着点へ無事到着。
記憶する限りでは、手が動いたのは3回。全部10点だと70点で二種はダメなのだが......
一緒に受けている人に車庫入れ上手いね!って言われたけど、はみださなかったらまず入らないと思うんだよなあ。
だから今まで入らなかったし、他の人もそれで苦労してるんだよ。入っている人はそれに気づいたか、他の方法で
入れている。あらかじめ折っておくとか、切り返し上等!とかね笑
窓口があき、例の試験官が顔を出した。
「牽引の方、発表しまーす。大槻さんー」
「はい。」
「ごーかくー!」
「ありがとうございます! やった!」
「はっはっは、でもまあ、100点じゃないからね。減点されたところわかるでしょ?」
「はい、左折大回りとか笑」
「はっはっは、では免許作るので、向こうでお待ちください。おめでとうございます。」
めっちゃいい人じゃん。見た目で損するタイプだな、こりゃ。
熱出して高速を使って来た甲斐がありました。不思議と、めっちゃ嬉しい!って気持ちではなく、
これで落ち着くって気持ちのほうが強いですね。
これで4輪は制覇。残るは大型二輪のみ......


受験者の人数なのか、長野県の試験場は会話が弾むようですね。それか大槻さんがとてもフレンドリーな人なのでしょうか。

左折時でしょうか、合図が先か確認が先かと言う場面がありますが、

狭いコースの中で曲がるのが決まっているので合図が先なんでしょうね。

路上では車線変更とか、路端からの発進などは周りの交通を見計らって合図を出すことが多いです。

合図を出してからも当然確認は必要ですね。

とても交通量が多い場面ではまずは意思表示(合図)が重要かと、

その前には確認とまで行かないかも知れないけどミラーなど状況を把握しますよね、合図のあとは当然確認

確実な安全性、合理性などを突き詰めてゆけばスマートで洗練された運転が出来るようになると思います。

毎日の運転でも、気の効いた完璧な運転をしようと思えば、実に奥が深い。

平針管理人


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