読者の取得記録

けん引2種  サルBさん 愛知平針 2008年6月取得  試験1回 練習10時間


全ては法改正前の大型免許から・・・・

法改正前の駆け込みで大型一種取得後、大型二種も取得し、「ここまできたら、コンプリートしたい!!!」と運転免許マニアに変貌してしまった。

また、「なるべく上位免許で片付けたい。」とさらに無茶な目標のもと、次なる目標“けん引二種”への挑戦が始まった!

 

2008年4月ごろ・・・・

大型二種合格のあの感動から約9カ月、そろそろ次なる挑戦に向けて準備を始める。

管理人様より分けていただいた“けん引模型”を登場させて、けん引車特有の動きを研究する。

ちょっと動かしてみたところ、前進は「バスと似た感覚でいいかな・・・」続いてバックさせてみる。「なんじゃコリャ〜???」すぐに折れたり、いきなり伸びたり・・・トラクタとトレーラの関係が全く把握できない・・・だいたい、ハンドルが逆だし・・・「こりゃ、難儀しそうだなぁ・・・。」(大型二種でもこのセリフが出たような・・・・)


 5月13日(火)練習@

 マニュアルとエアブレーキは約1年ぶり・・・・指導員はとてもやさしい方。(指)「シートを合わせてギアの位置も確認してください。今日はAコースをやります。」クラッチ、ブレーキともにガクガクさせながらも何とか走り出す。

車体が折れるので、右折で中央線を踏んでしまう。(指)「中央線は絶対に踏まないように。」突っ込みが足りないか・・S字もノロノロで何とかクリア。

いよいよ方向変換・・・・指導員の言われるままに操作し、当然ながらうまく押し込めた。(指)「もう一回やってみようか。」さっき言われたようにやってみる。折れと伸ばし・・・どのタイミングでどのくらいハンドルを切ったらいいか、全くわからない・・・。ハンドルを右に左に忙しく切ってそれでも、予想外(?)にうまく収まった。(指)「おぉ、初めてでここまでできる人はなかなかいないよ。」(私)「そうですか?ありがとうございます。でも“まぐれ”のような・・・・」

もう一度方向変換。今度は一人でがんばってみるが・・・左に流れてしまいやり直し。次もやや左に寄ってしまったが、何とか収まった。何だかんだであっという間に練習終了。

右左折もかなり気を遣う・・・・・ハンドルの切れ角と隅切りのR、そして車体の折れ角のバランスを身に付けないと・・・・。

(指)「初めてにしてはいいと思います。ただ、試験はバックだけじゃないので、法規走行もしっかりできるようにしましょう。」方向変換は模型で夜な夜な研究した成果があったようだ。さらに研究して“100%で一発成功”を目指そう!

 練習終了後、首が痛い・・・けん引は体(特に首)の柔軟性も必要か・・・・


5月17日(土)練習A

 朝イチの練習で、(指)「今日はBコースね」・・・・左バックかぁ・・・

(指)「前回の逆をやるだけだから」・・・ってそんな簡単におっしゃるが・・・・・・アプローチ開始位置で停止し、振り返ると隅切りとタイヤの離隔が全くわからない・・・・短い直線だけなら何とかなりそうだが、死角で隅切りのRが始まっているので、手探り状態。

取りあえずやってみるが・・・・右バックとは見え方も違うのでワケがわからない・・・

3回やってかろうじて一回押し込むが、全部左に寄り過ぎてしまう。

(指)「伸ばし気味でいって、あとで折るから伸ばすのが遅れるね。それで左に寄っちゃうんだよ。」確かに全て左でフェンスに当たりそうだ・・・

(指)「先に折っておいたほうが、押し込むときにヘッドが外に振られないから安全だよ。」確かに最後に急激に折って伸ばそうとすると、右前輪が縁石にヒットしそうになったもんなぁ・・・・・

 (指)「右と左とどっちが難しい?」(私)「やっぱり左ですねぇ、タイヤと縁石の離隔が分からなくて、見えたときにはすでに修正不能になって・・・」(指)「そうか。でも、こういう車両は台車全体の折れや伸びが見えるから、考え方によっちゃあ左バックのが簡単だよ。」(私)「台車全体を見て、押し込めるかどうかを判断できるようにならないといけないですね。」(指)「まだ二回目だし、難しいと感じるのは仕方ないとは思うけどね。」

コース3周走って時間切れ。帰ってから模型で、今日も特訓だぁ!!!!!!!


 5月22日(木)受験申請&コース下見&試験下見&練習B

 有休を取り、受験申請に平針へ。ついでにコースの写真取りたいのと、試験風景も見ておきたいところ。

 朝イチでデジカメ片手にコース下見&撮影。けん引車は車庫に片付けられてしまい、受験者ナシのようだったので、先に受験申請と適性審査を済ませることにする。苦手な深視力・・・視力と同時にやる機械のヤツはよく見えない・・・(係)「ちょっと早いよ。まだ早いよ。じゃあ、奥の再検査室に行ってね。」奥に通されたらあの機械はハッキリ見えて、一発通過。(係のキレイなおネェさん)「けん引二種って珍しいですね。」(私)「あっ、どーも。マニアなもんで・・・」

続いて受験日の指定を受けるため、17番窓口へ。待つこと5分、(係)「明日23日の午後にできるけど・・・」(私)「エッ、ムリムリ、絶対無理です。あのー、6月10日はできますか?」(係)「んー、6日までしか出せんわ。取りあえず明日はキャンセルしておくから、来週電話してきてよ。」(私)「はい、わかりました。」

結局受験日は決まらずに、終了。まだ時間があったので、バスの試験を見学する。バスは受験者1名。

気になったのは、指差し確認していたこと。「片手ハンドル取られてないか?」それでもめでたく路上へ出発していった。

 続いて、懐かしい二輪車の試験を見学する。20年前の限定解除は“聖域”とまで言われ、苦労したもんだ。「コースも簡単になったし、ずいぶん気楽に受験してる人もいるなぁ・・・」コースが分からず、何度も発着点へ戻ってくる受験者もいた。

当時は試験官も怖かったし、「何やってんだ!」とか「こんなんで受けにくるな!」と叱られてたヤツも相当いたような・・・・・まぁ、そういう時代ではなくなったということか・・・・・

 昼のコース開放で、再度下見して戻ってきたところ、“ほうがさん”に遭遇。掲示板を見て忙しい中会いにきてくださったようだ。短い時間だったが、お話できてよかった。

  15:00から練習開始。コースでは、講習やら限定解除審査等が行なわれているため、発着点に入らずに練習。まずはAコース、右左折の細かいポイントを教えてもらう。(指)「左折はとにかく縁石に沿って、大回りにならないように。」そして右方向変換。縁石から離れた位置から始めてしまったため、入らずやり直し。もう一度、寄せてからスタート。何とか自力で収まるが、伸ばすタイミングがどうしても遅れる。

次はBコース、左方向変換に挑むが、進入角度が深すぎて左側に寄ってしまう。切り返し、何とか収まる。(私)「アカンですわ。」(指)「これもさっきと同じだね。先に折り気味にしておいたほうがいいね。ところで、試験はいつ?」(私)「申請は済ませましたが、まだ決まってません。まだまだしっかり練習したいですし。」(指)「まぁ、前進はいいと思うから、あとは方向変換をもうちょっとやればいいと思うよ。」(私)「あっ、でも二種希望なんです・・・・」(指)「(急にトーンが下がり)あぁ・・・、二種かねぇ・・・二種は難しいからねぇ。何かやっちゃうとすぐにダメになっちゃうからねぇ。」(私)「はい・・・大型二種持ってるので、それで受けようかと。」(指)「方向変換も切り返すと厳しくなるから。あと、極端な折りや伸ばしも減点されちゃうからね。」

 “二種”と言ったとたんに指導員のトーンが下がっちゃうし、なんだかさらに不安になってきてしまった・・・・。練習の予定を増やそうかな・・・。まぁ、最終手段は一種に格下げもあるし・・・・。


 5月24日(土)練習C

 9:00から練習。最初はAコース。S字をこなし、方向変換へ。自力で試みるが入らない。ただ入れるだけなら、ハンドルをゴチャゴチャ切りながらもフェンスギリギリとか、斜めとかには何とか入ることもあるが・・・・・二種受験でこんなレベルでは話にならない。2回ほどやり直し、何とか真っ直ぐ収まる。

 続いてBコース。方向変換は全くダメ。やり直してもさっきと同じ“ダメライン”に乗ってしまう。

 練習も4回目になり、そろそろ成果を出したいところ。でも・・・・全く進歩ナシ・・・・

前進左折も縁石に寄りすぎたり、ブレーキもきつ過ぎたり、いいとこナシ。

「あぁー、4回目でまだこんなんかよ・・・こんな状態で練習続けても意味がないし、1週間くらい休もうかな・・・・」と、バスのときよりブルーになってしまったので、一息入れることにした。

来週の練習までに何とか“ヒラメキ”を期待して・・・・・


5月25日(日)から5月30日(金)まで

 実車での練習はちょっとお休みして、模型で夜な夜な猛特訓。

とにかく動かして動かして動かしまくってみた。何となくラインが見えてきた・・・・

今まで思い込んでいたラインとはちょっと違ったラインに乗せたらうまくいくようになってきた。

 んー、右バックに関しては10回のうち8回くらいは一発で真ん中に押し込めるようになってきた。

問題は左バック・・・・左後輪と二軸目の位置が確認目視できないので、どうしよう?????

台車で折れを見ながら調整するしかないか・・・・・今までとにかく内側に食い込みすぎてばかりだったので、折れ角を浅くしてみると・・・・真ん中に収まった。コレだ!

右バックよりは成功率は低く60%くらいか。一度切り返せば90%はイケる。

 見えてきた見えてきた・・・あとは実車でどこまで再現できるか・・・

試験予約も6月11日(水)で取った。

さぁ、試験日も決まったし、モチベーション“アゲアゲ”でいくぞー!


 5月31日(土)練習D

 一週間ぶりの練習。模型でトレーニングしてきたことを試してみよう。

いつもどおり発車しようとしたら、サイドの解除を忘れた・・・今のうちにやっといてよかったかも・・・

最初Aコース。順調に走っていよいよ方向変換。ゆっくりゆっくり・・・ラインに乗せて・・・

ド真ん中に押し込む。一通り走り終わって、さっきのが“まぐれ”でないことを確認するため、再度Aコースへ。んー・・・ラインはいいが最後の伸ばしハンドルが遅れて右に寄ってしまった・・・・

でも何とか押し込めたので、今日はいっか・・・・・

 次はBコース。左バックは・・・一回目、折れが足らずにやり直し。二回目、いいラインに乗ったが、伸ばしハンドルが遅れて、左に寄ってしまった・・・・

再度Aコース。やはり伸ばしハンドルに問題アリ。弱点がハッキリ分かったところで、練習終了。

(私)「やっと自力で何とか入り口までは持っていけるようになりました・・・・。」

(指)「うん、方向変換は慣れてきたけど、毎回だいたい真ん中くらいに押し込めるようになるといいね。一種だと切り返してもいいけど、二種は切り返すと合格は厳しくなるから・・・。」

 右左折や進路変更、ブレーキもイマイチなので、こうなったら、やっぱり練習時間を増やして確実に乗れるようにするか・・・・とにかく、二種は完成度の高さが必要だ。


6月5日(木)練習E

予算オーバーとなってしまったが、今日から試験前日まで連続で練習予約を入れた。

 有休の絡みもあり、何回も試験を受けるワケにもいかないので、2回くらい、あわよくば一発合格を目指したい。徹底的にダメ出ししてもらうか!

 月が変わり、指導員も変わった。前回までの方と違い、やや熱血的な感じだ。試験が近付いてきてるので、徹底的に鍛えてもらうにはちょうどいいかな・・・・。(指)「じゃあ、どっちでもいいから取りあえず走ってみて。」まずAコースへ。方向変換も無事一発で押し込み、ホームへ。(指)「んー、走りが漫然としすぎてるな。暴走はイカンけど、短い区間でもグッと加速してもっとメリハリが欲しいな。あと、方向変換も恐る恐るやってるカンジがする。もっと自信持ってやりなさい。」(私)「はい、意識してやってみます。」

再度Aコース。(指)「ここでグッと加速して!」「ここで確認!」「ここもすぐに加速!」「ハイ、合図出して車線変更!」加速するとブレーキがキツくなってしまう・・・・こんなんでいいのかな・・・・・

右方向変換、さっきと同じラインで通せた。最後の伸ばすタイミングがまだ甘いが、だいぶ安定してきたようだ。

右方向変換は2回続けて一発押し込みができた(完成度は別として・・・)ので、次はBコースへ。

これも指導員の指示が勢いよく出る。方向変換に向かう入り口で(指)「ここは止まって!交差道路から右折車が来てるの分かってるか?こっちは赤点であっちが黄点。ということはあっちがそのまま来るからここで待つこと!」あー、全然見えてなかった・・・かなり重要ポイントだなぁ・・・・・

左方向変換1回目・・・右に流れてしまい、やりなおし。2回目・・・スペース入り口に持っていけるが、伸ばしが遅れて左に寄りすぎ。3回目・・・早めに伸ばして、再度折り足して、左に寄るがだいたい平行に入った。4回目・・・やっぱり伸ばしが遅いか・・・さっきとほぼ同じ位置に収まる。

まぁ、一応入ったので続いてコースへ。S字で左前輪が当たってしまった。(指)「S字ももうちょっとライン取りをスムーズにできるといいな。」ホームへ着くまえに(指)「時間ないから、止まらずに行っていいよ。」「ここで方向変換に行って。」最後に左方向変換をやらせてもらう。

今度は自力で何とか押し込んだ。でもやっぱり左寄り・・・・・・

 ()「どうだ?だいたい感じは掴めてきたんじゃない?」(私)「まだまだ練習が必要ですね。いつも伸ばしが遅れて“く”の字になってしまうので・・・・」(指)「うん、“く”の字になっちゃうと、修正がやりにくくなちゃうし、それが左寄りだとどうにもできなくなっちゃうからね。方向変換は何通りもやり方があるから、自分のやり方なりラインなりを見つけたほうがいいね。」

あと4回・・・合格が狙えるレベルになれるのだろうか・・・・・・


6月6日(金)練習F

 いよいよ試験までカウントダウンとなった。今日は雨・・・・窓から顔出したときにメガネが濡れてしまうなぁ・・・でも、悪条件の中での練習も必要だ。

昨日の復習でBコース左方向変換。やっぱり左に寄ってしまう。離隔が狭すぎるか・・・けん引車庫は縁石の内側にフェンスがあるので、とても厄介・・・・。ある程度の離隔を保って通していかないと、よくてフェンスギリギリ。一歩間違うと接触になってしまう・・・・。

 2回目・・・やはり伸ばしが遅い・・・・このクセを何とかしなければ・・・・。

コースを一通り走ってみるが、ミラーが水滴で全く見えず、左折も不安定。二種レベルとしてはとても満足できない。


 6月7日(土)練習G

 明るいうちに練習できるのも今日が最後(にしたい)なので、そろそろ何とかしなければ・・・。

昼の休憩時間に到着して、コース内へ。一応、目安となる目印を確認しておく。

指導員の練習風景も見学させてもらう。簡単そうにやっているが、見ているのとやってみるのでは大違いということがよくわかった。それにしても、最初に乗っていた指導員、交差道路を使って左バックから右バックへのいわゆるSバック(?)をやっていた。お見事!これには参りました。

練習開始で、やはりBコース。左方向変換をやってみるが、今までと変わらない・・・。

(指)「どうも左ギリギリへ持っていっちゃうねぇ・・・」(私)「奥()のフェンスに当たりそうで・・・」

(指)「もっと奥へ入り込んでも大丈夫だよ。危なければ折り足せばいいから。」(私)「はい、やってみます。」今度は、フェンスに寄らないように押し込み、早めに伸ばす。直線になってすぐ折り足し、すぐ伸ばすとほぼ真ん中に入った。(私)「意外と離隔を取っても大丈夫でした。」(指)「そうでしょ?それに、伸ばしがちょっと早かったとしても、折り足すほうがすぐ修正できるでしょ?」()「はい、このラインでもう一回いってみます。」所長さんの視線を感じ、緊張したがうまく収まった。

やっと何とか自分のラインが確立できてきたように思える。今日の教訓“右フェンスを恐れるな!”


6月9日(月)練習H

 さぁ、いよいよ詰めに入らなければ・・・。まずAコースへ。バックストレートの加速タイミングが早すぎるとの指摘。(指)「ちゃんと車線に戻り切ってから加速するように。不安定な状態で加速するのは危険だぞ。」「S字で内側のミラーばかり見ているぞ。前進してるんだから、主に前を見て反対側のミラーも見ること。」「合図出すのが早すぎ。焦っているように見えてしまうぞ。」「全般的に、次の動作を急ぎすぎだな。もっと落ち着いてやっても間に合うから。」・・・・と、自分では気づかない細かいところまで指摘が入る。指導にも熱が入ってきて、それに応えたい自分もいつも以上に真剣だ。

右方向変換、ド真ん中や平行に拘らなければなすんなり入る。

 続いてBコース。さっき指摘されたことに注意して、進める。左方向変換、順調に入るが、最後の修正でハンドルを切りすぎ、ワケが分からなくなってしまった。(指)「せっかくキレイに入ったところで、あんなにハンドル切っちゃあいかん。分からなくなって、逆に切っただろう?調整ハンドルは慎重に小さく切ること。もったいないぞ。」やり直して、うまく収まった。

 もう一度Bコース。左方向変換、あー、悪いクセが出てしまった・・・・左に寄りすぎた・・・・・

縁石から離れすぎたのが原因で、最後に一気に折ってしまった・・・イカンイカン・・・・

(指)「また食い込んじゃったなぁ。」(私)「はい・・・悪いクセが出てしまいました。」(指)「でも、だいたい分かってるな?」(私)「はい、何とか・・・」

 時間がないので、Aコース。右方向変換、すんなり入る。(指)「右はもう問題ないね。」(私)「はい、何とか・・・」(指)「やっぱり右のがやりやすいか?」(私)「はい、左はどうも反対側(右側)に圧迫感があって、接触を恐れてしまうんです。」(指)「そうか、車体全部が見渡せるでやりやすいと思うんだけどな。」(私)「まだそのレベルに達してなくて・・・。右だと、二軸目まで見えるので、後輪のラインに二軸目を乗せることができるんです。それで伸ばすタイミングも取りやすくて。」

時間終了。次の練習が入っていないとのことで、そのまま車庫に入れさせてもらった。

(指)「自分の感触としてはどう?」(私)「なんとか完走はできそうかなと・・・・」()「うん、明日もあるから、仕上げていこう。」(私)「はい、お願いします。」


 6月10日(火)練習I

 いよいよ最後(にしたい)の練習。総仕上げといきたい。方向変換はもちろん、右左折や安全確認、ハンドル、クラッチ、ブレーキ操作・・・やるべきことは、まだたくさんある。全てが二種レベルにならなければ・・・・・。

いつもどおり、練習開始。Aコースから・・・走りにメリハリもかなりついてきた。

さて、方向変換・・・右バックなので、今までどおりやれば・・・あっ・・うっ・・・しまった・・・左に流れてフェンスギリギリやん・・・・苦し紛れに修正するも、フェンスと台車は数センチ・・・・こりゃアカンやん・・・・急にどんよりした空気が流れる・・・・

(指)「早く入れたい気持ちは分かるが、焦ってはいかん。落ち着いて動きをよく見て。」(私)「確かに、明日が試験なので、キレイにスムーズに入れなければいけないというプレッシャーはあります。」

(指)「そういうときだからこそ、今まで以上に落ち着いてよーく見て、イザとなったら一度止まって一息入れるくらいのほうがいいぞ。」(私)「はい、余計なことは考えずにゆっくりやってみます。」

もう一度・・・うっ・・・ヤバイ・・・さっきよりはマシだが・・・納得がいかない・・・まだ焦りがあるのか、伸ばしを急いでしまう・・・・。(指)「何とかギリギリだなぁ・・・せっかく入ってるんだし、一番大事な伸ばすところで焦ってはいかん。」

教訓は・・・“油断するな!焦るな!”

 結局、納得いかないまま練習終了・・・(指)「まぁ、あとは今までやってきたことと自分を信じていくしかないから。とにかく頑張って!」熱の入った指導をしてもらい、明日は何とかいい報告がしたい。

 あと・・・・やはりいきなり二種受験は珍しい(無謀???)ようで、指導員に何度も「二種で申請したの?間違いなく二種なんだね?」と確認された。


6月11日(水)技能試験@

 朝もはよから目が覚めてしまった・・・。できなくなってしまった方向変換が気になって仕方がない・・・・。結局いつもより早く起きて、最後に模型でイメトレをしてみる。

 午後の試験のため、10:30ごろ出発。道中も安全確認のタイミングを確認しながら車を走らせた。

11:30窓口が開くと同時に受付を済ませる。“Bコース”と書かれた用紙が登場し、かなり焦ったが、赤ボールペンで“A”と訂正されて、ホッとした。

早速コース確認。暑いので、方向変換だけ見に行くと・・・最近中型を取ったらしいオジサンに話掛けられる。(オ)「ここは大型の課題ですかね?」(私)「いえ、大型はあちらですよ。ここはトレーラーです。」・・・で話が終わると思いきや、(オ)「実は、〜(話が長いので中略)〜で大型一種を取るか二種を取るか迷ってるんだけど、どっちがいいと思う???」(私)「はぁ・・・どっちにしても仮免から試験がありますし、二種は審査基準も厳しくて学科も必要ですからねぇ・・・。」と、15分以上話込まれてしまい、暑さで汗は流れるし、集中もできないし・・・・内心「相談に乗るのはいいけど、こっちは試験直前でナーバスになってるし集中もしたいから、せめて“今”はやめてほしいなぁ・・・」と思いながら、下見終了。 ベンチに戻り、あとは集中力を高め、走りのイメージを作り上げることにする。

 そうこうしているうちに時間となり、試験官登場。(試)「けん引の方、今日は3名です。方向変換はヘッドと台車を直線にしてください。外周の向こう側は50kmで走ってください。何か質問はありますか?・・・・・いいですね。では、最初はサルBさんから、はい、乗ってください。」(私)「ハイ」

 乗車し、(私)「よろしくお願いいたします。」(試)「はい、準備ができたら出てください。」

やはり二種だし、試験では絶対に呼称とコメンタリーをやろうと思っていたので、全部声に出すことにする。(私)「発車します。○○ヨシ、○○ヨシ ○○ヨシ。」外周も順調に50km、右折のために進路変更し、減速しようとしたら“ガックンブレーキ”になってしまった・・・「練習車よりよく効くなぁ・・・ってゆーか、えらいシビアだなぁ・・・・」ちょっと踏んだだけでは効かないが、もうちょっと踏んだら強烈に効くので、ブレーキのコントロールに苦しんだ。

その焦りもあったが、呼称も忘れずにテンポよく自然に言葉が出てくる。時々“ガックンブレーキ”になりながらもS字もすんなりクリアで、あっという間に方向変換へ。

左右後方をしっかり確認し、いつも以上に慎重に・・・歩くくらいのスピードで・・・ベストラインに乗った!・・・そのままゆっくり・・・車庫に・・・フェンスからの離隔もバッチリ・・・まだそのままで・・・後輪と二軸目の位置とラインを見ながら「ヨシ、今だ!」と右フルロックを切り、車体を伸ばす。車庫のド真ん中に平行に収まり、そのまま押し込んだ。微調整をして・・・・自信マンマンで「入りました。」(試)「いいよ、そのまま出て。」練習中に何度も言われたことを思い出した。ここで気を抜いてはいけない。外周への左折が鋭角気味でこれがクセ者。ミラーで確認し、円くラインを描いて曲がる。最後の右折も寄りすぎて中央を踏まないように・・・・ホームへ入る・・・最後まで気を抜かずに周りを確認・・・そして停車。駐車措置をして試験終了。ブレーキ以外は納得できる走りができたと思うが・・・・

 (試)「自動車学校の先生かな?」(私)「いえ、ごくフツーの事務系のサラリーマンです。」(試)「あーそう・・・どこで練習したの?」(私)「となりの練習所です。」(試)「そう・・・あのー、大型二種持ってみえるから分かってるとは思うけど、二種だからブレーキをもっとやさしくしてほしいな。一種だったらアレでもいいけど。」(私)「はい、自分でもかなり反省です。」(試)「けん引二種は・・・趣味かね?」(私)「はい、そういうことになりますが、もともと運転することが好きで、より難しい免許に挑戦することで、安全に対する意識をより向上させることができると思うんです。それに、そういう免許を取れば、簡単に違反したり、ましてや事故なんて恥ですから絶対に起こせなくなります。運転好きな人間として、模範的なドライバーになりたいと思いまして。」(試)「うん、それはすばらしいことだね。発表まで時間があるけど・・・ハイ、ごくろうさん。」(私)「ありがとうございました。」下車し終了。

 最初に言われた「自動車学校の先生?」ってどういう意味かな?・・・・・普通は“けん引二種”なんて取る人がいないから聞かれたのかな?・・・・それとも・・・・都合のいいように取れば“運転が上手い”ってコトかな?・・・・結局、その真意はナゾのままだが・・・・・

んー、言われたのがブレーキだけだったので、それがいいのか悪いのか・・・・もうちょっといろいろ言われるかと思ったが・・・・・しかし、あのブレーキじゃあアカンわな。何回取られたかわからんし・・・・・

 合格発表まで一緒に受験したうちの一人といろいろ反省会をする。2時間近くあったが、話し込んでいたら意外とすぐ発表時間近くになった。

二人で「あー、緊張するなぁ・・・・胃が痛い。」いよいよ発表・・・・・・二種から・・・・・・

大型二種“合格者がありません”・・・・・・けん引二種・・・あった!“8301”!

ヤッター!思わずガッツポーズ。でも自分だけ喜んでいられない・・・次、一種・・・・オッ、二人ともあった!「やったじゃん!みんな合格できてよかったよ!2階?2階だよね?」階段を登る足取りも軽い。22番の部屋で結果を受け取る。「おー、85点!」やっぱりブレーキで数回取られたかな・・・・・

何はともあれ、一発で合格できてよかった・・・・・

免許を受け取り、練習所へあいさつ。お世話になった指導員に報告。練習手帳に“合格”印を押して記念品をもらう。所長さんが「おめでとう!よかったね。・・・で、次の車種はよかったかね?」あれ?免許マニアなのがバレてたみたい・・・・(私)「一年に一免種とゆーことで・・・」そして平針をあとにした。

これで本当の免許ヲタの仲間入りができる。残るは“大特二種”一つになった。今回も予算オーバーになったので、コンプリートはまた一年後かな・・・・・・・

“けん引二種”・・・現実的には乗る車のない免許・・・周りからは「何でそんな免許取るの?」「必要なの?」なんて聞かれることもあるが、迷わず「そこに免許があったから!」と答えることにしている。


努力した甲斐がありましたね。

方向転換、とても分かりやすいですね。

ベストラインに乗っけるとドンピシャ。

でもラインに乗ってなくても最後のワンチャンスで押し込めるのが平針トレーラー。

最後のワンチャンスとは、あきらめずに思いっきり悪あがきをしてみる事。

何とかなってしまうことが多いです。

模型をご活用くださりありがとうございました。

これからも安全運転を!!

 管理人より


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