読者の取得記録

けん引2種  よしさん 奈良 2016年取得  試験6回  


1.挑戦のきっかけ

  けん引一種を教習所で取得したことから、続けてけん引二種を取得してみたくなり受験を決意する。

2.取得記

 はじめに

  奈良県は、毎週火曜日と木曜日が実技試験日であり、大型特殊免許とけん引免

許が一緒に行われる。まず、大型特殊の試験があり、終了後、引き続いてけん引免許の試験が行われる流れである。

よって、試験官も同じ方となる。


 受験1回目

1回目の試験はBコースであり、まず発着点を出発しすぐにS字コース、その後方向変換、踏切通過を行った後、

周回コースを回り発着点に戻るコースとなる。

1回目はコースに慣れていないため、S字でトレーラー右側後輪を小脱輪し減点、何とかクリアした後、

方向転換切り返し4回で入れられずギブアップ。試験車両に慣れることが必要か。

奈良県の試験車両はヘッドがいすゞフォワードでショートトレーラーです。

方向転換はこんな感じ

 

奥が行き止まりになっているため、Aコース、Bコース共左バックのみです。

 

方向転換に失敗した場合、行き止まりの先にある地道(通称屈辱のロード)から発着点にお帰りとなる。


試験2回目

 前回の反省を踏まえ、教習所の車両を思い出し念入りに停車位置を決めるも試験車両との折れ方の違いに戸惑い、

結局切り返し4回で決められず中止。屈辱のロードを通りお帰りとなる。


試験3回目

 今回こそ方向変換を決めないとけん引一種保持者として情けないと気合を入れて臨む。

まず、今までの教習所のやり方をすべてリセットしやってみる。

スタート位置を進入路行き止まりから1.5メートル程度手前に停車。

この時車体をコース左端から約60センチ程度離す。

ギヤをバックに入れ、ハンドルを右に1回転回しバックしながらトレーラーの折れ角を見る。

トレーラーが折れ始めたのを確認したらその角度を調整しながら

方向転換のポケットの左コーナーの端から約30センチ辺りにトレーラーの左タイヤを持っていくようにバックする。

左タイヤがうまく左コーナーをクリアーした辺りでヘッドの後部窓から

トレーラーの左後方を目視していると段々とトレーラーの左後輪が見えてくるので

左後輪のホイールが見え始めたところでハンドルを中立から左に1回転半回しトレーラーを押し込む。

そのままバックし、トレーラー車体のラインが、

方向転換ポケットの右奥と左コーナーの角を直線に対角線を引いた線と並行より

ほんの少し押し込みぎみとなったところで左にハンドルを一杯に切りヘッドを伸ばす。

そのまままっすぐバックしヘッドとトレーラーをまっすぐにする。

というやり方を行い切り返し2回でバッチリ完了しました。

このまま完走かと思いましたが、なぜか途中で減点超過となり中止。

後で聞いたところ、S字の右カーブと左カーブでそれぞれ小脱輪があり、

課題の50キロで速度超過したこと、あとは場内での加速不足を指摘されました。

黄色の線辺りで停車する。道路右側にある排水溝の枠を越えた辺り。

奥の行き止まりから手前約1.5メートル、道路左端から約60センチを目安に停車する。


試験4回目

 スタート直後の課題であるS字での寄せが甘く小脱輪を取られる。

その後の方向変換は一発でバッチリ成功したが、加速不足を指摘され減点超過で中止となる。

しかし、このコースはS字が鬼門である。他の受験者とも話をしたがやはりS字が厄介だとのこと。

脱輪せずに通過するには、ヘッド前輪は座席の下にあるという車両感覚をしっかりと認識し

ミラーがポールぎりぎりをかすめるように通過するのがコツである。

これだけ寄せても反対側のトレーラー後輪は路端から10センチ程度しか余裕が無い。

運転席側の前輪タイヤは試験官用ミラーでバッチリ見えるので道路幅ギリギリまで寄せられる。

なお、道路脇のコンクリートはタイヤを乗せてOKだが、はみ出しは小脱輪を取られる。


試験5回目

 今日は合格をするつもりで気合を入れて試験に臨む。

発着点をスタートし、元気よく加速してS字に向うも、加速を意識しすぎてS字の進入を間違える。

これで気が抜けてしまい、おまけにもう一か所コース間違いをしてしまい何とか完走するも60点で不合格となる。

しかし、今回はしっかり加速を行ったおかげで減点は少なかった。合格まであと一歩か。


試験6回目

 本日の試験官は前回と同じ方。車両に乗り込み受験番号を伝えた後、

今日は絶対合格する意気込みで来ましたと話をする。

試験官も「頑張って」と激励してくれた。これは絶対合格せねば。前回の反省を踏まえ、

「コースを間違えないように」「加速をしっかりするように」と心に念じながら課題をこなして行く。

少しの直線でも加速できるところはしっかり加速し、カーブや右左折ではしっかりと減速してメリハリを心掛けた運転を行いコース完走となった。

エンジン停止後、試験官より下車するよう指示を受け、助手席側に回り結果を聞く。

結果は「合格です」とのことでようやくけん引U種免許を取得することができました。


感想と今後受験される方のために

 私はけん引T種を自動車学校で取得しけん引U種に臨みましたが、

自動車学校と試験場では車両もコースも全く異なるため車両とコースの癖を掴むまで回数がかかってしまい合格まで6回かかりました。

奈良県のコースはS字が異様に難しく、もしかすると方向転換より大変ではないかという印象でした。

あと、試験に関しては、少しの直線でもしっかりと加速し元気よく走行することが合格への近道であると思います。

しかし試験はなぜかBコースばかりである。今回は6回ともBコースでした。次は大特U種に挑戦します。


分かりやすい写真つきの解説ありがとうございました。

管理人


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