目指せ!真性フルビット!!

 

限定中型返納体験談 K/Uさん (東京府中)

 

 2007年6月2日、道路交通法が一部改正され、これに伴い、自分が平成13 年に取得した普通自動車免許(以下、旧法普通免許という)は、「中型自動車免 許(8t限定)」とみなされ、7月にけん引一種免許に合格して新しい免許証に 作り変えられたとき、免許証・種類欄から旧法普通表記は消え、「中型」表記に 代わり、条件欄には、「中型車は中型車(8t)に限る」という文言が入りまし た。

  自分は運転免許証の全種目取得(以下、完全フルビットという)を目指し、原付 ・小特免許も取得し、その後に旧法普通・普自二・大特・大特二・大自二・け引 と運転免許を順番に取得してきたので、もう完全フルビットを狙うしかないと思 っていた矢先に、冒頭に書いた法改正があり、旧法普通表記が消え、このまま免 許を取り続けても、完全フルビットは実現出来なくなると思いましたが、ある方 法を使えば、フルビットを再び狙うことができるかもしれないということがわか りました。

 それが、【道路交通法104条4】の、申請による免許の取消ならびに、受けたい下位免許の申請です。

自分の場合、中型車(8t)免許を取り消し、下位免許である普通免許を受ける 申請をすることにしました。

申請場所は、東京・府中試験場です。

まず、免許相談窓口に行き、係官1に自分の運転免許を提示し、道路交通法10 4条に基づき、中型車(8t)免許を取り消し、代わりに普通免許(以下、新法 普通免許という)を受ける事が出来るかどうか聞いてみると、「可能」との返事 が返ってきたので、中型免許を取り消したい旨を話すと、免許証のコピーを取っ て、『運転免許取消申請書』を出してくれ、必要事項を記入するように指示を受 けました。

ここで、係官1に、「この申請を行うと、原付・小特免許の表記も消えてしまうのか?もし消えてしまうなら、中型免許の取消申請は止める。」と言 うと、念のため奥にいる別の係員に確認を取ってくれ、「消えない」という返事 が返ってきたので、手続きを続行することにしました。

書き終わった申請書を提出すると、しばらく待たされ、係官数人でなにやら確認 している模様。

名前を呼ばれ、一旦返された申請書を見ると、必要事項と担当係 官の印鑑が押してある。

次に、この申請書を持って証紙売場に行き、新しい免許 交付手数料として2100円の収入証紙を買い、再びこの窓口前に戻るよう指示 されたので、証紙を買いに行きました。

 

  証紙売場係員とのやり取りはこのような感じでした。

    自分:(申請書を見せて)免許交付手数料2100円の証紙をください。

    売場係員:この申請書ってなに???

    自分:運転免許取消申請書です。中型免許を取り消して、新法普通免許を受ける のです。

          免許証の種別欄を全て埋めたいので。中型免許はまた取り直します。

   売場係員:そうなの〜こんなの初めて見た・・・それじゃ2100円分の証紙ね 。

   自分:領収書も下さい。

    売場係員:はい、わかりました。(領収書を書いて)はい、どうぞ〜 再び、免許相談窓口に戻ると、

    係官1が、「証紙の貼りつけ箇所が私では分からないので、証紙はまだ持っていて下さい。それでは、しばらくお待ちください。 」

と言うので、窓口前の椅子に腰掛けて、窓口内を覗きながら待っていると、

係 官1は、上司らしき人と、周りの数人とでなにやら確認や連絡をしながら作業をしていました。

名前を呼ばれると、これから免許証作成室に案内するとのことで、係官1につい て行く。

免許証作成室に着くまで、係官1とちょっとした雑談をする。

     自分:あの〜法改正後に、自分と同じような申請をしに来た人っていましたか?

    係官1:何人か来ましたよ。あなたは原付や小特から順番に取ってるから、中型 を取り消して新法普通を取って、

           また中型を取り直すんだよね〜そして、今は空 白になっている免許を順番に全部取っていくんだよね〜・・・何だかすごいね〜 (笑)

 雑談をしているうちに、免許証作成室に到着しました。ここで、免許証作成担当 の係官2とご対面、

係官1が、「さっき連絡した件だけど、この人が中型を消し て、新法普通を受ける」という趣旨のことを申し送りして、

またすぐに免許相談 窓口に引き返し、再びしばらく待っているように言われました。

今度は係官2に名前を呼ばれ、「これから、写真撮影を行うので、写真室にご案内します」とのことなので、

今度は係官2についていく。

係官2との会話は、このような感じでした。

      自分:何だかかなり手を煩わせているようで・・・

      係官2:本当よ〜・・・

写真室にはすぐに到着しました。

ここで、写真撮影の時に使う「IC免許用暗証 番号カード」をまだ作っていないことがわかったので、カードを作ってから写真 室に入りました。

 写真室では、係官2が写真撮影係に申請書一式を渡すと、係の人は取消申請書を 見たことがないのか、何やら係官2に質問をしている。

とりあえず自分はカメラ の前の椅子に座らされ、写真を撮られ、椅子から立ち上がった時にはもう係官2の手に、自分が新たに受け取るべき免許証がある。

新しい免許証は交付年月日や 交付番号などは、返納前と同一になるため、

係官2は写真撮影係に対し、いくつ かの指示を出していたようでした。

さて、写真室を出たところで、二人で新たな免許証の内容を確認すると、ミスが判明したので、再度免許証を作り直すことになり、また免許相談窓口前で待たさ れました。

しばらくして、今度は係官1に名前を呼ばれると、「新しい免許証が出来た」と のことで、二人で免許証の記載事項を確認して、誤りがないことを告げると、

「 ではこれで終了です。古い免許証は回収しました。」と言われ、限定中型免許返 納手続きが終了しました。

この時、『申請による運転免許の取消通知書』という 書面をいただきました。

返納手続き終了後は、技能試験課に立ち寄り、免許証の記載内容が変わったこと により、当時受験中だったけん引二種免許申請書も訂正する必要があるために手 続きを行い、試験場を出ようとしたところ、免許交付手数料の証紙を渡していな いことに気づいたため、再度免許相談窓口に立ち寄り、係官1に証紙を渡し、改 めて手続きに不備がないことを確認した上で試験場を後にしました・・・

これで、限定中型免許の返納体験談は以上です。これからの返納の参考になれば と思います!


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