読者の取得記録

けん引2種  エビのしっぽさん 兵庫明石 2010年6月取得 練習2時間 試験4回 


けん引二種取得記
エビのしっぽ

平成22年2月15日(月)雨

昨年、ふとしたきっかけから二種免許取得の道を歩み始めた私。

普通、大型、大特を取得し、残るはけん引のみとなった。

こうなったら何が何でもけん引二種を取りたい!

と、思うのはどう考えても普通の感覚ですよね?。

ということで、けん引車両とは一体どんな車なのかも分からないまま、
兵庫県は明石試験場にいきなり技能試験の予約申請へ。

08時25分車で自宅出発、10時20分明石試験場到着。

普通免許の仮免試験以来30数年振りの明石試験場である。

ああ、思えばあの頃は髪フサフサであった(泣)。

入ってすぐの受付で申請用紙を受け取り、
1番窓口で受験料4,600円支払い適性審査へ。

どの窓口に進んだらいいのか迷ったので、通りがかった女性職員に尋ねると、
私の申請用紙を奪い取り、殺気だった口調で担当窓口の場所を教えてくれた。

ここではつまらない質問をすると怒られるようだ。気をつけねば。

適性審査は流れ作業のように進んでいき、やがて視力検査で私の番。

試験場の悪い空気が影響してか、ここへ来ると目が見えにくい。

視力検査を片目ずつ何とかクリア、続いて深視力。

覗き込んで神経を集中させていると「もう動いていますよ」と、係員の声。

背中に汗がにじむのを感じつつ、野生のカンを頼りにボタンを押す。

どうやら全問正解(?)だったようで、「安心して見ていられますね」と笑顔の係員。

この方はいい人みたいである。

続いて地下への階段を降り、8番窓口で技能試験の予約手続きを実施。

2月23日(火)を予約。

けん引の試験時間は午前中のみで、
県北部の但馬免許センターで受験した大特のように午前の日、
午後の日と分けて設定されていない。

遠方から来る者にとっては午後の部があると大変助かるのだが、
そんなことをこの窓口の担当者に言ったところで仕方ないので黙って手続きを実施する。

待合室では常時試験説明のビデオが流されているようだ。

その中にけん引の方向変換の様子が映し出されている箇所があったので、
停止位置やタイヤの動きを少しでも脳裏に焼き付けようと、
細い目を見開いて食い入るように見つめる。

さすがにけん引二種を練習なしで取得するのは、
泳いでいる本マグロを素手でつかむくらい難しそうなので、
一度は練習をしようと(一度?)、
普通二種の取得時講習でお世話になった播磨自動車教習所へ問い合わせるも、
この時期は忙しく4月まで無理とのこと。

ならばとネットで調べた結果、
「アイン・カースクール」というところが時間貸教習を実施しているようなので、
2月18日13時から1時間(60分間)を予約。


平成21年2月18日(木)晴れ

12時25分アイン・カースクール到着。

受付で講習代金9,500円支払う。

車両はいすず製。

明石試験場にはこのタイプが一台あるとのこと。

外周回り、S字、左折、直線バックの練習の後、方向変換場所へ移動。

アプローチは目印のある縁石に右後輪を合わせ停車し、
左へ半回転ハンドル切りゆっくりバック開始。

そのまま、スペースのコーナー内に右後輪が入った時点
(車体のこの角度をよく覚えておくようにとのこと)で右にハンドル1回転半回す。

指導員さんいわく、くの字で入ったらオッケー、

切り返しで一度前進し、車体をまっすぐにした後、直線バックで入ればよいとのこと。

その後も4回くらい練習したか?、しかし、指導員さんの助言がなければ、

(あっても?)操作が分からないままタイムアップ。


平成22年2月23日(火)くもり

試験1回目の挑戦

自宅を06時10分出発、08時20分明石試験場到着。

試験場へ入り、地下8番窓口へ。

試験コースは右後方方向変換の50コースと、左後方の51コースとがある。

最初に並んだ者は50コースと予想し、08時55分一番に受付窓口へ。
(本日の受験者2名、必死で並ぶ必要はなかったかも)予想どおり50コース。

09時40分から試験が開始されるので、それまではコース見学するようにとのこと。


「コース内は写真・ビデオ撮影禁止」の貼り紙のある出入り口から外へ出て、
コース通りに歩いてみる。

最も気になる方向変換場所では縁石の様子や道路幅を観察し、

イメージトレーニングに努める。

時間が来たので発着場へ。

以前、大特の試験はどのように行われるのかを探るため、
関係ないのに受験者と一緒に並んでいて、「君は?」と注意された時の試験官。



事前説明

・コースは番号で指示する。

・慣らし走行は採点しない。

・指示速度はその場所に来たら指示する。
その後は速度標識で判断するように。

・方向変換の切り返しは3回以内に。
車両が一直線になるよう入ること。
スペース内に車体が入ればよい。
入れば申告すること。

何か質問は、と聞かれたので、車体とはミラーを含むのかと尋ねると、
「含まない」との返事。

また、方向変換は斜めに止めて開始してもよいのかと聞くと、
「構わない」との返事であった。

試験が開始され、乗り込み前の安全確認はどのようにすれば正解なのか分からなかったが、
京都府峰山自動車学校で教わったバスの乗り方を参考に、左回りで車両を一周し乗り込む。

エンジンを始動して6点確認の後発進。

慣らし走行終了後、いきなりスピード不足を指摘される。

外周を回り、右折、信号通過後、見通しの悪い交差点右折し、左折、信号通過しS字へ左折進入。

ミラーで後輪確認しつつS字脱出。

いよいよ方向変換場所へ。

とにかくどんな形でも入れば前方へ思いっきり出て直線バック!の作戦を立てていたが、
悲しいかな、やはり車の挙動を理解しておらず、一度目は折り過ぎたようで、
試験官が止めるよう指示。

二度目、三度目は左前輪が縁石に当たりギブアップ。


まあ、さっぱりって感じであるが、大特の初回受験の時よりははるかに優秀な出来なので(笑)、
今回は試験場の雰囲気を感じ取るのが目的、とそのまま帰宅。


平成22年4月21日(水)

再挑戦を決意し試験予約のため明石試験場へ。

地下の8番窓口で5月13日(木)を予約。

今日受験料を払っておけばよいとのことで、1階の1番窓口で4,600円支払う。

場内では大特と大型二種の試験が行われていた。

懐かしの大特、相変わらずいかつい姿である。

発着場に到着し「ガン!」という大音響と共にバケットを地面に叩きつけていた(笑)。

下手な運転を見るのは楽しい。(・・・他人のことは言えないが)

大型二種仮免の試験を終えた屈強な若者が入ってきたので、例によって聞き込み調査を開始。

その若者はトラックよりバスの方が運転しやすいと判断したらしい。

しかし、どうもクランクが苦手と言っていたので、クランクごときを苦手にしているようではダメだよ君ー!、
と言ってやろうと思ったが、よく考えたら私もクランクは一度も通ったことがなく、
もしかしたら、いや、おそらく通れないであろうから「難しいよねー」などと話しを合わせておいた。


平成22年5月11日(火)雨〜くもり

練習。・・・どう考えても実車による練習しかない。

熟考を重ねた結果、当たり前の結論に達し、播磨自動車教習所へ問い合わせると、
本日教習可能とのことで1時間(50分)申し込む。

10時40分到着、料金7,875円支払い。指導員さんの方向変換の様子を助手席で見学。
途中降りて車両の角度やら位置を確認し、了解を得て写真も撮らせてもらう。

ヘッドを起こし始めるタイミングは台車の右側延長線が
スペースの後部3分の1くらいまで進んだところとのこと。

運転を代わり、直線バックの練習の後、方向変換を2度ほど実施したが、
左寄りに入ってしまい車体も真っすぐにすることが出来ず、結局混乱状態のまま終了。


平成22年5月13日(木)小雨〜晴れ

本日2回目の挑戦

08時55分受付場所に例のごとく一番で並ぶ。当然50コース。その後コース見学へ。

09時40分試験説明開始。本日の受験者5名。

1番から3番目までは1号車(いすず)、
4番目からは2号車(三菱ふそうファイター)で実施するとのこと。

試験官は大特5回目挑戦時のK試験官。丁寧な感じの方。

・方向変換は斜めでもよいが車体はまっすぐにすること。

・方向変換がオッケーでも他の走行で減点があり、不合格の者もいるから注意すること。

試験開始。周囲の安全を確認し乗車、一連の操作を実施後発進。

前回スピード不足を指摘されたので最初から加速を心掛け慣らし走行終了。

外周50キロの指示速度も速やかに到達するよう心掛ける。

右折後、信号が赤だったので停止。

横の信号黄色で3点確認。

発進しようとしたら何とギアをバックに入れていた。(音が鳴っていたらしいが気付かなかった)

S字も何とかクリア。

方向変換場所への右折時(三叉路)、対向車が来たので、やり過ごし、
後輪がセンターラインを踏まないよう心掛け右折。(大回りの指摘)

方向変換場所進入。ミラー感覚で60センチ?右側をあけ前方道路手前で停止。

様子を見ながらハンドル半回転くらい回したか?
窓から顔を出しトレーラーの位置確認しつつバック進入するも、
どうも奥側に入り過ぎた気がして、やり直し宣言。

斜めに出てやり直すもやはり奥側に入り過ぎるような気がして、再度やり直しの宣告。

最初と同じ位置まで移動後、再チャレンジ。

やはり奥側に入ってしまったがもう後がないので、
慎重に押し込むも左側ぎりぎりで車体も逆「く」の字の状態でギブアップ宣告。


ところがもう一回切り返しが出来ると言われ、
右にハンドルを切りながら前方に出てバック開始するも、
きれいに同じ場所に同じ形で帰ってしまった(トホホ)。

切り返しを何度もやっていると、今何回目なのか分からなくなってしまう。

右に出て発着場に戻る途中、試験官が「○○さんは教習所の方?」と質問。

思わず「こんな下手な教習所の人間いませんよー!」と大笑い(泣)。

指摘事項

・信号待ちでギアがバックに入っていた。

・右折時大回り。

・方向変換でやり直す時、左のミラー確認がなかったのが一度ある。

とにかく前回よりは押し込むことが出来た、と自分を納得させ帰宅。


平成22年5月19日(水)雨

但馬免許センターでも明石の技能試験予約ができると聞き、5月28日(金)を予約。

但しこういう形の予約は初回のみで、次からは明石で試験後(泣)に行ってくれとのこと。


平成22年5月28日(金)くもり

本日3回目の挑戦

08時20分試験場到着。1階1番窓口で4,600円支払い、地下8番受付へ。

08時53分、例によって1番で並び50コースと書かれた受験番号票受け取る。

コース見学はもはや方向変換場所のみ。

さらに試験車両の所へ行き、
運転席に座ったつもりでタイヤの位置等じっくり観察しイメージトレーニングに努める。

09時40分試験説明開始。

今回は女性のF試験官。5名の受験者あり。

1番から3番までは50コース、4、5番は51コースとのこと。やはり1番に並んで正解であった。

・S字切り返し1回は減点なし。脱輪したらそのまま行かずバックすること。

・方向変換、曲げすぎたらブレーキ踏んで中止させる。
車両を動かそうとしない場合、手間取りで減点する。切り返しする場合は同じ方向に戻ること。

試験開始。車両は2号車、三菱ふそうファイター。

前回同様周囲の安全確認の後、
女性試験官ということで変なビームを出さないよう気をつけつつ乗り込む。

外周を回りS字へ。

こんなところは速やかに脱出しよう、と少々焦り気味にハンドル操作したか?、
最初のアールから右へのアールへ移動する時、右後輪が縁石へ接輪してしまった。

「けん引のS字バック」で何とか切り抜け脱出。

方向変換場所へ移動。前回と同じ辺りで停止し、6点確認の後バック開始。

ハンドルは半回転以上回したか?。

今回は右後輪が入口手前でハンドルを中立に戻し、そのまま押し込んでみる。

右後輪が入った辺りでハンドルを右に。
(どのくらい回したか不明)

予想以上にうまく真中に入って行き、
台車右側の延長線がスペース後部の3分の1に来た辺りで「ここだ!」
とばかりにハンドルをフル回転!。

ところが、グググーッと車体が折れ始め、「あれー?」・・・
どうやら、逆に切ったらしい
(とほほ)。

一瞬、訳が分らなかったが仕方がないので「切り返します」と宣告。

前へ出て直線バックで押し込むも、どうも曲がっているように見えたので、「もう一度やり直します」。

再度、前へ出て直線バック。

後部窓や左右ミラー、サイドの窓から後部を確認するも、
車体が本当にまっすぐになっているのかよく分からなかったが、
いつまでも迷っている訳にもいかず、サイド引き「入りました」宣告。

あっさり「じゃあ出ましょう」と言われ、
一瞬右に曲がり発着場へ帰るのかと思ったが、左に出て方向変換を初めて成功!

緩やかな登りの踏み切りをクラッチ合わせで通過し発着場へ。

ポールにきっちり合わせ停車。

駐車措置をしつつ、S字の切り返し1回は減点なしの説明があったし、
方向変換は2回の切り返しで10点減点?、うまくいけば90点で合格か?
などと、とっても甘い考えが脳裏をよぎったが、そんなはずもなく試験官の無情の解説が始まる。

指摘事項

・S字で縁石に乗り上げた。縁石に当たる前に対処すること。
また、バックする時、周囲の安全確認がなかった

方向変換一発で入っていたのに最後に間違えた。

・・・まあ、そもそもS字が通れない時点でだめだわな。

方向変換のことばかり考えていて、それまでの運転も雑だったと思う。

しかし、3回目のチャレンジで初の方向変換をクリアし、完走出来たことに満足。

次回、6月22日(火)を予約。

帰り際、男性試験官がけん引車両でS字をバック進入していた。

「おお、さすが試験官は違う!」と見ていたが、最初のアールで2回ほど切り返しをした結果、
あきらめたようで、何事もなかったかのように颯爽と発着場へ帰って行った・・・。


平成22年6月22日(火)くもり

本日4回目の挑戦

08時15分試験場到着。地下8番のけん引窓口へ08時50分いつものように1番に並ぶ。

08時55分カーテンが一斉に開き受付開始。

担当者「51コースです」

・・・ガーン!予想が外れたー!51コースは左後方への方向変換である。

もちろん練習など一度もやったことがない。

えー!私は右でないとダメなんですー!いや、右もダメですけど!(泣)と、
担当者に必死で目で訴えたが、「はい」と受験番号票を差し出され、
しぶしぶ受け取った時点で本日はあきらめモード突入。

次回からは3番目くらいに並び、51コースのようならさりげなく後ろに回り込むか、
などと姑息な作戦を考えながら、それでもコース見学へ。

初めて行く51コースの方向変換場所、前方は行き止まりのような感じの作りである。

アプローチでどのくらいまで行ったらいいのか分からず、50コースの方向変換場所へ行き、
いつも停止する辺りまでを歩数で測り、再度51コースに引き返し、おおよその見当をつける。

その後、試験車両のところへ行き、要は右の場合と逆のハンドル操作をすればいいはずだから、
えーと、などとない頭をひねりつつイメージトレーニング実施。

やがて定刻になり、いつもの発着場へ試験官が車両を乗り入れ試験開始。

今回の受験者5名。1番から3番まで51コース、4、5番は50コース。

試験官は偶然にも前回と同じ女性F試験官。

・加速する時はしっかり加速すること

・S字コースの切り返しは入ってから出るまでで3回以内。

・方向変換はポールに接触したら試験中止。

前回同様きびきびとした試験説明があった後、いつものように乗り込む。

まあ、今回は最初から完全に練習のつもりと割り切ったせいか、肩の力が抜けリラックスムード。

普通二種の取得時講習で播磨自動車教習所の岡田教官からご教授頂いた言葉、
「普通に運転すれば良い」の教え通り走行し、やがて方向変換場所へ。

アプローチは前方行き止まり箇所から2.5mくらい手前で停止しようと計画していたが、
その通り止れたかは不明。

ハンドルは4分の3回転くらい回したか?

しかし、どうもこのまま行くと左後輪が縁石に接触しそうな雰囲気だったので、
やり直し宣告し元の位置へ。

今度は少し抑えめにハンドル操作したせいか、奥へ入り過ぎ、
何とか押し込もうとしたが角度がつき過ぎたようで断念、またもや元の位置へ。

3度目の挑戦開始。
・・・しかしこの後の記憶はまったくなし。

どのようにハンドルを回して、どのように車体が入って、
どのように微調整したのであろうか?
覚えているのはヘッドを起こすのを前回と同じタイミングでしたことくらい。

無我の境地から目覚めれば、車体は中央やや左寄りにまっすぐの状態で停止していた。

どうやら・・・「奇跡」が起きたらしい。

試験官がドアを開け、チラッと後方を見て一言、「いいでしょう」

その後のコースは覚えていなかったので、
試験官のコース指示に耳を傾けつつ「普通の運転」を心掛け発着場へ。

慎重に寄せ、指定された2番ポールにきっちり合わせて停止した時点でほぼ合格を確信。

駐車措置を実施し、「降りてこちら側に回って下さい」という、
試験官の何度聞いても耳に心地よいこのセリフを聞きながら、
荷物を忘れそうになり少しあわてたが、
後方確認をしっかり行いドアを開け前方から助手席側へ移動。

合格予定です

「ありがとうございます」と、安堵の表情と共に頭を下げる。

「方向変換はどうなることかと思いましたよ」と、笑顔の試験官。

いやあ、だって、初めてでしたから、とはさすがに言えず。

「これからも安全運転を心掛けて下さい」の言葉にうなづきつつ、
次の受験者に「頑張って下さい」と声を掛け待合室へ。

合格者発表はてっきり一階5番のディスプレイ表示盤になされるものと思い待っていたが、
11時35分合格発表の放送があり、確認に行くも私の4001番はなし。

カウンター越しに中の男性職員に受験番号票を見せて尋ねると、
私を見下ろし、「技能試験の発表は地下の8番ちゃーうん!」

・・・その辺の小学生でももう少しまともな口のきき方をするのでは?
と思わずにはいられないような情けない返事にある種の感動すら覚えながら、
そうだった、合格の余韻に浸ってしまい、つい忘れていたが、
ここではつまらない質問をすると怒られるのであった。失念。

お礼を言い、気を取り直して、急いで地下8番窓口へ。

13時から合格者全員に対して交付要領の説明が一階6番で行われるとのこと。

定刻の5分前に行くと、すでに開始される模様で人数は150人くらいいたか?

20分程度の免許証やら交通違反に関する諸々の説明があった後、
交付手数料2,100円支払い写真撮影し13時50分、5番カウンターでついに新しい免許証をゲット。

達成感に浸りながらも、もうこの感動を味わうことは出来ないのかと、
一抹の寂しさを感じつつ試験会場を後にした。


・・・ところで、かなり強引で自己中心的な拡大解釈をさせていただくならば、
これって、ある意味、「練習なしの試験場一発合格」、ですよね。(ダメ?)


お疲れさまでした。

ハハハ・・・練習2時間もしちゃいましたね!!しっかりと・・・・

方向転換、文章からどんな状況だったかよくわかりますよ・・・・

しかも、最後は訳の分からぬうちに、3回目でまぐれでクリア、それで2種の合格まで貰ってしまうとは。。。。

私としては、とても納得がゆきません。。。。

ここは、最後にわざとミスでもして再チャレンジするべきだったでしょう。

けん引二種の方向転換は切り替え無しの一発で中央にぶち込む。

スムーズにしかも芸術的に。

これがけん引二種であるべきです。

ケツを折って、半分入れておいて一端前に出て伸ばしてそのまま下がるなんて姑息なことも考えない!

おそらく、今度やっても、どちらに切って良いか忘れてしまって絶対に入らないと違いますか。

けん引バックの醍醐味を味わえず、卒業されたことは、とてももったいないです。

あ〜もったいない。

 

それはさておき、知らないうちに入ってしまったと言っても、読者の方が納得しないので、

方向転換にかなりうるさい私、管理人が補足を。。。

 

まずは練習1回目のところから

アプローチは目印のある縁石に右後輪を合わせ停車し、
左へ半回転ハンドル切りゆっくりバック開始。

そのまま、スペースのコーナー内に右後輪が入った時点
(車体のこの角度をよく覚えておくようにとのこと)で右にハンドル1回転半回す。

指導員さんいわく、くの字で入ったらオッケー、

切り返しで一度前進し、車体をまっすぐにした後、直線バックで入ればよいとのこと。

その後も4回くらい練習したか?、しかし、指導員さんの助言がなければ、

(あっても?)操作が分からないままタイムアップ。

アプローチの停止位置と、きっかけハンドル、ここでは半回転ですか、

次に、所定の角度で、スペースのコーナーに後輪が来たときに逆に1回転半。

くの字で入れておいて、前進切り返し、直線バックでクリア。

まさに、やり方伝授の一時しのぎの乱暴な方法ですなー。

そりゃ操作も覚わらないわなー!

 

試験1回目

とにかくどんな形でも入れば前方へ思いっきり出て直線バック!の作戦を立てていたが、
悲しいかな、やはり車の挙動を理解しておらず、一度目は折り過ぎたようで、
試験官が止めるよう指示。


二度目、三度目は左前輪が縁石に当たりギブアップ。

折りすぎは取り返しのつかないことになるよー

入らないうちから、伸ばすと道路幅が足らなくなり反対側の前輪が縁石に当たるよー

 

練習2回目

ヘッドを起こし始めるタイミングは台車の右側延長線が
スペースの後部3分の1くらいまで進んだところとのこと。

運転を代わり、直線バックの練習の後、方向変換を2度ほど実施したが、
左寄りに入ってしまい車体も真っすぐにすることが出来ず、結局混乱状態のまま終了。

まさに付け焼き刃的な超マニュアル方法でんなー

確かに言われる通りにやれば入るけど、少し条件が変わったり、何かが微妙にずれたらアウトだよー

 

試験2回目

ミラー感覚で60センチ?右側をあけ前方道路手前で停止。

様子を見ながらハンドル半回転くらい回したか?
窓から顔を出しトレーラーの位置確認しつつバック進入するも、
どうも奥側に入り過ぎた気がして、やり直し宣言。

斜めに出てやり直すもやはり奥側に入り過ぎるような気がして、再度やり直しの宣告。

最初と同じ位置まで移動後、再チャレンジ。

やはり奥側に入ってしまったがもう後がないので、
慎重に押し込むも左側ぎりぎりで車体も逆「く」の字の状態でギブアップ宣告。

ところがもう一回切り返しが出来ると言われ、
右にハンドルを切りながら前方に出てバック開始するも、
きれいに同じ場所に同じ形で帰ってしまった(トホホ)。

切り返しを何度もやっていると、今何回目なのか分からなくなってしまう。

奥に行き過ぎると、ますます操作が大変でんなー

 

試験3回目

方向変換場所へ移動。前回と同じ辺りで停止し、6点確認の後バック開始。

ハンドルは半回転以上回したか?。

今回は右後輪が入口手前でハンドルを中立に戻し、そのまま押し込んでみる。

右後輪が入った辺りでハンドルを右に。(どのくらい回したか不明)

予想以上にうまく真中に入って行き、
台車右側の延長線がスペース後部の3分の1に来た辺りで「ここだ!」
とばかりにハンドルをフル回転!。

ところが、グググーッと車体が折れ始め、「あれー?」・・・
どうやら、逆に切ったらしい(とほほ)。

一瞬、訳が分らなかったが仕方がないので「切り返します」と宣告。

前へ出て直線バックで押し込むも、どうも曲がっているように見えたので、「もう一度やり直します」。

再度、前へ出て直線バック。

後部窓や左右ミラー、サイドの窓から後部を確認するも、
車体が本当にまっすぐになっているのかよく分からなかったが、
いつまでも迷っている訳にもいかず、サイド引き「入りました」宣告。

あっさり「じゃあ出ましょう」と言われ、
一瞬右に曲がり発着場へ帰るのかと思ったが、左に出て方向変換を初めて成功!

おーやっと入ったようで・・・

ハンドルの回し方にこだわらないところがとても良い。

台車右側の延長線がスペース後部の3分の1と言うのがよくわからないが、

感覚的に伸ばすタイミングがわかったのがとても良いのでは。

伸ばすとき逆に切っちゃいましたかー。

右バック、左バックあるけど、折れている方に切れば伸びますぜー。

 

試験4回目

アプローチは前方行き止まり箇所から2.5mくらい手前で停止しようと計画していたが、
その通り止れたかは不明。

ハンドルは4分の3回転くらい回したか?

しかし、どうもこのまま行くと左後輪が縁石に接触しそうな雰囲気だったので、
やり直し宣告し元の位置へ。

今度は少し抑えめにハンドル操作したせいか、奥へ入り過ぎ、
何とか押し込もうとしたが角度がつき過ぎたようで断念、またもや元の位置へ。

3度目の挑戦開始。
・・・しかしこの後の記憶はまったくなし。

どのようにハンドルを回して、どのように車体が入って、
どのように微調整したのであろうか?
覚えているのはヘッドを起こすのを前回と同じタイミングでしたことくらい。

無我の境地から目覚めれば、車体は中央やや左寄りにまっすぐの状態で停止していた。

どうやら・・・「奇跡」が起きたらしい。

1度目はいつもより、きっかけを大きくとったので、インケツ状態になってしまったのねー

2度目は、ケツを流し過ぎたなー

3度目、全く感性だけでバック、無の境地でクリアですかー。

もはやプロの領域ですなー。

このくらいの経験では、まぐれですなー

 

折角、多くの事例を示していただいたので、

方向転換に当たり次のことは知っておいた方が良いと私が思うこと網羅してあげよう・・・・

なにっ!余計なお世話だとー

そんな事、言わんと〜

(平針のロングトレーラーは該当しません)

停止位置

・停止位置については、端から60cmを目途に停止。

 50cmから1mくらいまでが一般的でしょう。

 

・さてどこまで前に出すかによって随分難易度が変わってきます。

 コースの事情もあるかも知れないけど、

 注目するポイントは、ポケットの隅切りが始まる場所から台車の車輪までの長さは十分取る。

 

きっかけハンドル

 2分の1回転というのは、めやすとしては妥当かな〜

 停止する位置、後退する速度、車両のくせ、道路の傾斜によっても変わるでしょう。

 試験場のトレーラーでは半回転〜1回転が一般的ではないでしょうか。

 

折って、押し回す

・きっかけがつかめたらハンドルは中立に戻し折りたい角度になるまで後退。

 車体が折れていれば、ハンドルは中立でも後退すればどんどん折れて行く。

・折りたい角度のあたりまで折れたら、ハンドルを折れている方向に切っていると

 曲げ伸ばしのバランスが取れるところがあるので、そこでポケットの方へ全体をまわしこむことが出来る。

 

台車と角度をコントロール

・折れ角は40〜45度くらいが目安

・目標は台車の車輪が隅切りいっぱいのところを狙う。

・出来るだけ車輪を隅切りに沿わしながら押す。

 

伸ばす

・折れている方向にハンドルを切り込むと台車は伸び始める

・伸ばしながらも、車両全体は回り続けるので、ポケットと台車の平行になる手前から伸ばす。

・45度以上折っていると伸ばしが間に合わなくなる。 

・台車がポケットの方に入っていない状態で伸ばすと、反対側の前輪が乗り上げる。

・緩すぎる角度で押すとポケットの向こうの方に行き角度も浅くてとても入らない。

 

前輪をいかにクリアさせるか

車両の幅は、約2.5m、コースの幅はアプローチ、ポケット共に5.0mです。

伸ばしにかかる時、ハンドルはほとんどフルロック状態にして後退することになる。

その時フロントが振れて、切ったほうと反対側の前輪は、見切りいっぱいのところに来て、悪くすれば乗り上げてしまう。

理由としては

折り過ぎ

ポケットに押し込めてない。

と言って角度が甘いとポケットに向かわず、台車が遠くにながれてアウト。

それならば

二度折の技術を身につけよう。 模型で試すとよくわかります。

 

 練習と本番の条件が全く同じなら、つねに、同じ車両、同じコースなら、

 同じ場所に停車し、同じだけハンドルを切り、

 同じスピードでさがり、同じところで伸せば入ると思うけど。

 試験場ではそう言う訳には行きませんね。

 常に状況が把握できなければ、難しいでしょう。

管理人

 

 


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