2003.07.07作成

管理人の読めば半分くらい分かるけん引の方向転換

 

バックの仕方は何通りもある

練習所で教えてもらえる方法は一つの方法ですが、実際には何通りもあります。

それではどんな方法があるかと言うと、車庫から出るときを考えて見ましょう。

(1)

(2)

車庫から出る場合、真っ直ぐに出て突き当たり寸前で前いっぱいいっぱいにハンドルを切り、台車の後輪を余裕でクリアさせる。 ある程度直進したら、徐々にハンドルを切り台車の車輪をバリアーの入り口いっぱいに通す。
車庫に入れる場合、短い距離で大きく折らなければならないのでトラクターの左前後輪がブロックに寄って来る。立て直し角度が大きい。 アプローチを大きく利用し、緩く折って(ハンドル右1回転で押せる分だけ)押し込む。立て直し角度が小さい。

実際(1)と(2)は両極端で、中間は無数にあると言えます。

車庫から出るときは、当然(1)の方が楽に決まっていますが、車庫に入れる場合を考えるとどうでしょうか。

(1)のやり方だと、バックしている時にヘッドの前輪を縁石に当てる可能性が大だと考えれば、当然(2)のやり方の方になるでしょう。

(2)のやり方は(1)に比べハンドルを大きく切りません。すなわちヘッドと台車を大きく折らないと言うことです。

言い換えれば最小の折れ角で押し込むと言うことです。

実際我々は(2)の逆で出るときの徐々にハンドルを切って行くところは、バックでは右フルロックで折れを短い区間で戻す訳です。逆に出る時に戻せば、ある程度前進したらいきなりフルロックで折っておいてハンドルを1回転戻して角度固定で出てゆくと言うことになります。

試験官の上手い方や練習所の教官などは、(2)の逆を完璧に行っています。しかもハイスピードで、実際皆さんが練習中に、台車が車庫に入ってヘッドを伸ばす時に右フルロックを当てようとする間も無くのびて真っ直ぐ収まってしまったこともあるでしょう。それがもっとも無駄のない理想的な方法と言えるでしょう。ただ失敗すると折れ足りずに2度折りしたり、折れすぎてスネークしてしまうことになります。


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