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* 6 練習場・仮免許練習1回目 *
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 15時から50分間
 練習コース:Dコース
 指導員:松坂大輔似のS木さん
 
 初回練習の人は、他の試験との兼合い上、15時からの回を勧められます。
 
 「開始時刻の5分前には来て、階段の下あたりで待っていて下さい。
  そうしたら、指導員が名前を呼びますから。」
 と言われたので待っていましたが、私1人になっても名前を呼ばれず、
 最後の1台の、横にいる指導員に名前を言うと、
 「その乗車票に車両番号が書いてあるから、
  時間になったらその番号の車のところで待っていて下さい。」
 と注意されました。
 
   平針通いでは、このようなことが本当に沢山ありました。
   試験官(試験場)や、指導員(練習場)によって、
   最初に説明されたことと、現場のことでは違っていたり、
     指摘事項、とか
     提出物、 とか
     やり方、 とか
     手 順、 とか
     態 度、 とか
      癖、  とか 
   ありとあらゆる事柄について、良くも悪くも違うのです。
 
   一々腹を立てたり、落ち込んだりしても仕方がなく、
   次からはまた違う人に、前の人に言われたことを実践していく訳です。
 
 
   最初から注意を受けて、やり難い指導員かと思ったら、
   「どのコースを走りますか?」
   と聞かれて、今までのことを説明するのに、昨晩書いた箇条書きを見せました。
 
   前2回分の技能試験の注意事項を、前日、書き出しておきました。
   練習がどんな感じで行われるのか分かりませんでしたが、
   もしも、「今までの試験では何が問題でしたか?」とか、
       「何を指摘されましたか?」と聞かれた時に、
   それを見せるか、テキパキと回答できるようにしておこうと思ったからです。
 
   読み終わったS木指導員は、
   「なるほどね。」
   と笑って、
   「じゃあ、Dコース行きましょうか?」
   と言われたので、
   「Cコースは走ったことがないので、心配なんですが。」
   と話すと、
   「DもCもやることは同じですから。
    まあ、mabojun mamaさんが良い方でいいですけど。」
   と言われ、そのままDコースをお願いしました。
 
   1回目は、様子を見るために、私が1周しました。
   2回目は、お手本でS木指導員が運転しました。
 

 
 《試験場での走り方(S木指導員バージョン)》
 
 <左折>
 左折で寄せると、タイヤはアスファルトの上ではなく、
 路肩のコンクリートの上を走っており、窓を全開にしていたので、
 「ジャリジャリジャリ」
 と、砂を踏む音がしていました。
 
 <右折>
 右折の寄せは、曲がる時ではなく、
 右折するかなり前から、右に寄っていることが分かりました。
 右のウインカーで見ると、
 黄色の車線が車体(ドア)の下に来るかと思うくらいの位置です。
 右折する時は、横断者を確認してから曲がりますが、
 「右に曲がる」というよりも、
 「交差点の真ん中のゼブラゾーンに向かって直進する」感覚で、
 左前の車輪が交差点の中心の、ゼブラゾーンと矢印の間を通らなければならないそうです。
 
 <一時停止>
 止まれの標識や、赤色点滅信号での一時停止は、
 ブレーキを掛けて、一旦止まるだけでなく、
 停止線の手前で、完全に止まってしまってから、
 右と左に首を振って、ある意味、「確認しています。」とアピールするくらい
 確認してから交差点に入りました。
 
 <車線変更>
 1.バックミラーを確認
 2.右ウインカー
 3.右サイドミラー・右側方(原付・自動二輪)確認
 4.前を向く
 5.急ハンドルにならないよう車線変更
 (2.から5.までの間が3秒間必要)
 
 <坂道発進>
 1.指定位置で停止(すぐに右折するので、予め右に寄っておく)
 2.サイドブレーキを引く
 3.右ウインカー
 4.進路を確認(対向車がいないかと右折先が渋滞していないか)
 5.バックミラーの確認(車体が下がった時に危険はないか)
 6.ブレーキから右足を離して、すばやくアクセルを踏む
 7.サイドブレーキを戻す
 8.右折
 9.急な下り坂なので、シフトを2速に変える
  (シフトボタンを押さずに、手前に1回、ポンと引けばD⇒2に変わる)
  (シフトは見ない)
 10.停止線で完全に止まってから、シフトをDに戻す
  (シフトボタンを押さずに、奥へ1回、ポンと押せば2⇒Dに変わる)
  (シフトは見ない)
 
 
   教えて頂いて、どうして自分が2回共不合格だったかが、良く分かりました。
   試験場では、上手な運転ができるかどうかではなく、
   あくまで、歩行者等の安全を第一として、
   教本通りの運転ができるかどうかが、
   合否を決める訳です。
 
   仮免許を2回受験して、指摘されたことは頭では理解したつもりでしたが、
   私が頭で理解した運転と、実際に求められていた運転とでは、
   全く違っていたことが良く分かりました。
   多分あのままでは、何回受けても受からなかったと思います。
 
   S木指導員に、何度も左のドアをパアッと開けられ、
   「またこんなに開いている。」
   と注意されました。
   自分の感覚では、これ以上は寄れないくらい寄っているのに、
   サイドミラーで見たり、実際に開いたドアの左側を見たりすると、
   まだまだ余地があるのです。
 
   S木指導員:「試験はいつですか?」
     私  :「明日です。」
   S木指導員:「…………。」
   S木指導員:「明日の試験が駄目だと決まった訳ではありませんが、
         もし駄目だった場合、あと2回くらい練習した方がいいと思いますよ。」
 
   それでもS木指導員の指導で、とくに車線変更については、
   「1、バックミラー」
   「2、右ウインカー」
   「3、右確認」
   と、確認作業を、一々声に出して指導して頂き、かなりイメージがしやすくなりました。
 
   帰りのバスや地下鉄、自転車に乗ってからも、
   イメージトレーニングをしながら帰りました。
 
   また、翌日、車庫で車に乗り、両方のコースを1時間くらい
   イメージトレーニングしてから、技能試験に向かいました。

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